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レトロかわいい紙モノがいっぱい!高円寺「ハチマクラ」で私だけのお気に入りを
2015.10. 1
東京のJR中央線を乗るとたどり着く、高円寺駅。小さなお店がひしめき、ファッションやサブカルの街として、多くの人を魅了しています。
そのなかでも、住宅街の中を入って行くと見つかる「ハチマクラ」は、知る人ぞ知る紙モノ、雑貨のお店。ガラス扉の向こうに広がる、包装紙や小袋、イラストやポスター、絵葉書、おもちゃ、置物などの古物が、所狭しと置いてあります。
「一般には出回っていないデザインや色柄のものが、たくさんあります」と、「ハチマクラ」店主の小倉みどりさんはいいます。
日本各地や海外の蚤の市、古物市場で仕入れてきた、カラフルでレトロモダンな雑貨たちが、すみずみまで並んでいる「ハチマクラ」。ひとつを手に取れば隣のあれもこれも気になってきて、あっという間に時間が過ぎてしまいそう。
中には、大正時代のモダンな柄を、現代版に復刻したデザインのものも。幅広い時代のものを取り揃えており、人気の柄は、あっという間になくなってしまうほどです。
アール・デコの時代と戦後の日本のデザインが魅力
雑誌のデザインを手がける、店主・小倉みどりさんが、「ハチマクラ」に並んでいるものを、すべてセレクトしています。
その中でも特に、小倉さんが好きなのは、大正から昭和初期にかけて作られた、アール・デコの時代のもの。アール・デコとは、ヨーロッパやアメリカで流行したデザインのひとつで、幾何学模様や図形的表現が特徴です。
「大正から昭和初期にかけて、西洋と和が混ざりあった独特なデザインが出てきました。その中でも、アール・デコの影響を受けた百貨店の包装紙や引き札という、現代でいうチラシ広告のようなもののデザインに惹かれます」
昭和20年代頃(推定)の包装紙
「贅沢で凝った印刷は、大量生産を求められる現代ではできないような技術も使われていて、羨ましくもなるのです。古い紙を探れば探るほど、昔はできたのに今はできない技術が、意外と多くなってるのにも驚きます。
日本のグラフィックデザインの原点がこの時代にあるので、今は過去にさかのぼって勉強中という感じです。ただ、この時代のものはとても貴重で、なかなか手に入らないんですけれどね」
昭和20年代から30年代にかけてのデザインは、西洋列国に追いつこうと見よう見真似に作った、どこか整っていないものが多く、それがまた魅力。物資のない時代に、どうやってモノを魅力的に宣伝しようかと工夫を凝らしたような広告や、カラフルな包装紙が揃い、現代の流行とは違う良さがあります。
また、紙質も決して上質ではありませんが、それもまた時代背景を表していて味わい深いのも特徴です。
人とかぶらないモノを自分で選ぶ楽しさ
小倉さんが紙蒐集をはじめたのは、子どもの頃。旅行先で見つけたコースターやしおり、紙ナプキンやフライヤーなど、集めずにはいられなかったといいます。
「一番のはじまりは、駄菓子屋さんで買っていた、サラサ千代紙です。今ではあまり出回っていませんが、当時はこの紙を友だちと交換して集めていました」
サラサ千代紙。「ハチマクラ」でも購入可
「表面はツルツル、裏はザラザラした紙なんですが、これは一体なんだろう?って考えてしまうような、シュールなイラストが描いてありました。自由な発想のデザインだなと感じますし、今でも好きな紙のひとつです」
「ハチマクラ」では、何も封筒や小袋など、既製品だけでなく、包装紙や和紙、アジアの国々の紙モノなど、自分で工夫して使う紙もたくさんあります。
一枚の紙さえあれば、それを袋にしても包み紙にしてもOK。古いラベルなどは、一筆箋にしたり、封を閉じるときに使ったりと用途はいろいろ。のりとハサミさえあれば、自分の好きなデザインの紙で、自由自在に使うことが出来るのです。
また、12月には紙モノ作家さんたちによる、紙の使い方や遊び方を紹介・実践するイベントを予定しています。「ハチマクラ」の公式サイトで、詳細をチェックしてみてくださいね。
大量生産のものではなく、誰とも被らない一点ものが好きなら、間違いなく楽しめる「ハチマクラ」。レトロなもの、歴史あるものに触れることで、自分だけのお気に入りを探しす楽しさを満喫できる、贅沢な雑貨屋さんです。
このお店のこと
ハチマクラ
- 住所:東京都杉並区高円寺南3-59-4
- 営業時間:13:00~21:00(日曜日は20:00まで)
- 定休日:月曜日、火曜日 ※急な仕入れの為臨時休業あり
- 最寄り駅:JR中央・総武線、東京メトロ東西線「高円寺」駅
- 電話番号:03-3317-7789
- ハチマクラ公式サイト
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「大人すはだ」編集部
大人がすはだで暮らす時間を提案するウェブマガジン「大人すはだ」の編集部です。
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