からだを温め、体内環境を整えてくれる白湯。
ただお湯を湧かして飲むだけの簡単なものというイメージが強いですが、効果を最大限に発揮するためには、ちょっとしたコツがあるのを、ご存知でしょうか。
今回は、毒出し白湯の作り方について、まとめました。
白湯に必要な3つのバランス
世界三大伝統医学のひとつ「アーユルヴェーダ」の知恵として、白湯は体質を改善し、むくみや便秘解消など多くの女性が抱える悩みを解決してくれる効果があると言われています。
白湯はアーユルヴェーダで言う「ヴァーダ=風」「ピッタ=火」「カパ=水」の3つのバランスが整った飲み物。でも、専門用語で言われてもピタやヴァーダとは何のことやら……。そこで、この3つを満たした白湯が具体的にどんなものなのか、作り方をお伝えしていきたいと思います。

用意するもの
- きれいな水
- やかん
白湯の作り方
- やかんに水を入れ、強火にかけます。
- 沸騰したら蓋を取り、湯気が上がるようにします。
- 大きくブクブク泡が立つくらいの火加減で10〜15分沸かし続けます。
- 湧いた白湯を飲める程度まで冷まします。
- 余ったら、残りは保温ポットにいれておけばOK。「えっ、これだけ!?」と感じるほど簡単なステップですが、「ヴァーダ=風」「ピッタ=火」「カパ=水」の3つが含まれるように作られているのです。
電気コンロではなくガスコンロを使うことでピッタ(火)を、ブクブク泡立つ火加減で沸かすことでヴァーダ(風)の要素を取り込む点がポイントです。
効果的な白湯の飲み方

朝一番に白湯を飲む
「浄化の時間」と言われている朝は、からだの中から毒を排出する力がアップします。
朝に白湯を飲む場合は、150cc程度の白湯を5~10分かけてゆっくり飲みましょう。胃腸をゆっくり温めることで、からだ全体の代謝を上げて、腸の中をきれいにしていきます。
朝昼晩の食事と一緒に飲む
朝昼晩の食事の時間に、1日3回150mL程度飲みます。一口食べて白湯を一口すする、といったふうに少しずつ飲んでください。
食間にも飲む
日中も、20~30分おきにこまめに飲むようにすると、胃や腸を温めて消化力を高めてくれる効果があります。からだが重いと感じる人には特におすすめです。
飲み過ぎは注意!
白湯を1週間ほど飲み続けるだけで、何かしらからだの変化を感じる方が多いといいます。からだや肌のキメなどチェックしてみてくださいね。
しかし、大量の白湯を飲めばさらに効果が現れるとは限りません。1日700~800mLを目安にしてください。それ以上飲んでしまうと、腸内の栄養が体内に吸収されずに流されてしまう可能性があります。
きれいなお水で作りましょう
からだをキレイにするための白湯ですから、お水もキレイなものを選びましょう。
せっかく毒を出すのに、塩素などの化学物質が含まれた水を使ってしまうと毒出ししながら毒を取り込んでいるということになります。
本来は浄水器を使った水が一番いいと思いますが、ミネラルウォーターでも構いません。「塩素チェッカー」で残留塩素を計るのもひとつです。また、白湯が冷めてしまった場合は、もう一度沸騰させてしまいそうですが、再沸騰すると「ヴァーダ=風」「ピッタ=火」「カパ=水」のバランスが崩れてしまうため、保温ポットに入れて保存しましょう。
まずは1週間試してみましょう
白湯は、お金も時間もかけずに誰でも簡単に始められる健康法です。それぞれの体質もありますので「今日はどんな気分?」と、からだと対話しながら、少しずつ暮らしに取り入れてみてくださいね。まずは1週間、はじめてみてはいかがでしょうか。
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原田瞳
素肌研究家、ローフードマイスター。アトピー、アレルギーで体調を崩したことをきっかけに、ローフードに出逢う。ローフードビーガンレストランでシェフを経験し、現在は、世の中の女性が「すっぴん」に自信を持てるよう食からメイクまで指導する。オーダーメイドカウンセリング、スキンケアと食のワークショップ、レシピ提供、出張シェフ、野菜料理教室などのサービスも提供。カラダにとって良いことを追求し続ける素肌ケアの専門家。
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