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人間は水とチアシードさえあれば生きられる?栄養満点のスーパーフード「チアシード」とは
2015.10.22
キヌアやアサイーなど、栄養価の高い食べ物を「スーパーフード」と呼びますが、そのひとつとして近年注目を集め続けているのが「チアシード」。

水分を含むとゲル状になる不思議な種ですが、実はずいぶん昔から人間の暮らしを支えてきました。
約600年前から愛されていたチアシード
一見、ゴマのようにも見えるツブツブ。これが、南米を原産とするチアの種、通称「チアシード」です。アステカ文明の時代(1428年~1521年ころ)には、すでに南米諸国の先住民が食べていたと言われています。
今でこそアメリカを中心に、ダイエットに効く食材としてブームになっていますが、生産国はやはりメキシコ、ペルー、エクアドルなど中南米が中心です。
水分を含むと種の周りがゼリー状に!

チアシードの特徴は、水に浸けるとゼリー状の膜が種の周りにできること。写真にあるように、チアシードは水分を吸収し、プルプルの状態になるのです。このゼリー状の膜には食物繊維、そしてグルコマンナンという成分が含まれており、胃の中で膨らむ性質をもちます。そのため、すこしの量で満腹感を得ることができるのです。
このプルプルのチアシードこそが、栄養が吸収されやすい状態のものです。そのままでも食べることはできますが、なるべく水に浸して食べましょう。
小さなチアシードに秘められた、パワフルな栄養分
さて、そんなチアシードですが、一体どんなところが「スーパーフード」なのでしょうか。
まず、100gあたり約500kcalくらいで、これは1斤を4枚切りにした食パン1枚分のカロリー、264gの約2倍です。さらに、チアシードにはタンパク質や脂質のほか、ミネラル、鉄、カリウム、リン、食物繊維などが豊富に含まれています。

また、特に注目すべき成分は「オメガ3(α-リノレン酸)」「オメガ6(リノール酸)」。体内で作ることができない脂肪酸ですから、私たち人間は食べものから摂るしか方法がないのですが、チアシードにはこのオメガ3とオメガ6がたっぷり含まれているのです。
たとえば、チアシードを小さじ1杯食べただけで、厚生労働省が推奨する必須脂肪酸の摂取量、成人男性の約2.2g/1日、女性2.0g以上を難なくクリアすることができます。
たとえば、チアシードを小さじ1杯食べただけで、厚生労働省が推奨する必須脂肪酸の摂取量、成人男性の約2.2g/1日、女性2.0g以上を難なくクリアすることができます。
こうした栄養価の高さから、人間にとって最低限必要なのは水とチアシードだと言われているとかいないとか。
ただし! チアシードは食べ過ぎると、お腹がゆるくなることがあるので注意しましょう。チアシードに含まれる食物繊維には老廃物を排出する作用があるので、スプーン1杯くらいの量を目安に摂るとよいでしょう。
チアシードが持つチカラが分かったところで、次回はチアシードといっしょに食べたい食材についてご紹介します。
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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