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旅先で地元の食を楽しむ。小豆島の「こまめ食堂」

2015.08.13

こまめ食堂, ハレとケ, 小豆島, , 手作り

小豆島の土庄港から15分ほどかけて、まぶしい緑に覆われた山道を上って行った中山という地区に、古民家を改装して作られた「こまめ食堂」があります。
 
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小さな島だけれど、四季の変化に富み、醤油、佃煮、そうめん、ごま油、オリーブ、イチゴ、みかん、魚など、味の濃いおいしい特産物がたくさんある島の、たいせつな食事処です。
 
「こまめ食堂」誕生のきっかけは、2010年夏に開催された「瀬戸内国際芸術祭」。その開催に合わせてオープンし、プロジェクトの解散とともに、実は一度、お店を閉めた食堂です。
 
※瀬戸内国際芸術祭…瀬戸内の島々を舞台に、3年に一度開催される芸術祭。参加アーティストは26の国と地域から200組を超えて集まり開催される。次回、開催予定は2016年春。(公式サイトはこちら
 
けれど「忙しすぎるのも困るけど、静か過ぎるのも寂しいね」と、静かに地元の人々の手で再開させたのが2011年4月1日のこと。それ以来、コアなファンを持つ小豆島の食事処となっています。

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こまめ食堂では、「ハレ」の日よりも、日常のなかにある「ケ」の食事を大切にしています。特別な味ではなく、ふるさと・小豆島のいつもの味です。
 
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地元で採れた素材をつかって作られる、「棚田のおにぎり定食」(税込1,280円)は、地元の人たちや、観光で訪れる人たちが、わざわざ食べたくなってしまう、手作りの美味しさが凝縮されたプレートです。
 
定食のおかずは日替わりで、小豆島付近の海で水揚げされたお魚を中心に、酢の物やきんぴらなど、素朴だけれど丁寧に仕込まれた小鉢が並びます。

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「こまめ食堂」のある中山には、湯船の水という湧水があります。「こまめ食堂」のつやつやのお米は、その名水を引いてきた棚田で育ち、さらに塩むすびを作るときにお米を炊くお水も、その湧水です。
 
地域で育ったお米を、地域の湧き水で炊き、あつあつをふわっと握った塩結び。「こまめ食堂」の女将さんである、立花律子さんは、地元の家庭では当たり前に食べられているおむすびを、はじめて小豆島へ訪れた人々にも味わっていただきたいと、ひとつひとつ、心こめて握っているといいます。
 
ソースやデザートも、すべて素材を活かした手作り。散歩で少し疲れたからだを癒してくれる、贅沢な定食です。

「こまめ食堂」は、かつての精米所を住人の手で再生

「こまめ食堂」の建物は、昭和初期、地域の精米所でした。2010年の芸術祭では、精米をするための納屋だったこまめ食堂の建物の基本の形はそのままに、無駄なものだけ省いて開くという形をとりました。
 
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店内に並ぶ昭和を感じさせるモノたちは、みんな、納屋を掃除した時に出てきた当時の代物ばかり。
 
テーブルの脚には、納屋に転がっていたお酒のケースを再利用。お酒のケースが、墨汁で黒く塗られたものだったなんてまったく気がつけないくらい、おしゃれな家具に大変身です。
 
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芸術祭のような、特別なお祭りごとがある「ハレ」の日ほどの賑わいはないけれど、暮らしのほとんどは「ケ」の日々。だからこそ、「ケ」の食事であり続けることに、「こまめ食堂」はこだわっているといいます。
 
どこか懐かしい、まるで自分のおばあちゃんの家に訪れたようなホッとする空間の「こまめ食堂」。地元の食材と、「ケ」の建物であった場所を活かした地産地消のスタイルは、素朴で、だけどとびきり贅沢な時間を与えてくれることでしょう。

このお店の情報

こまめ食堂
  • 住所:香川県小豆郡小豆島町 中山 1512-2
  • 定休日:火曜日(※大型連休中や祝日は火曜日も営業)
  • 営業時間:11:00~16:00(ラストオーダー15:30)
  • お問合せ   0879-75-0806 (DREAMISLAND代表)10:00~11:00、14:00~20:00 (※お昼時はお控えください。)
  • ご予約:予約不可(※多客期には整理券をお配りしています)
  • 公式サイトはこちら
 
中條美咲

中條美咲

昭和64年1月3日 長野県生まれ。 2014年 暮らしの中で出会ったものや人、そこから感じたことを文章で伝えていきたいと思い 「紡ぎ、継ぐ」というブログを始める。” 見えないものをみつめてみよう。” ということをテーマに、書くことを通じて多くの出会いに触れながら、感じる力を育てていきたい。 現在は「灯台もと暮らし」と「PARISmag」にてライターとして活動中。

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