気温が下がってくると、手足が冷たくなること、ありませんか。血液の流れが滞る冷えは、肌への大敵。特に朝は、通常の体温より下がった状態。からだを温めてあげるために、血栓防止作用や解毒作用がある大根はいかがですか。

すりおろしや煮込み料理、サラダ、炒め物など、どんな調理もできる大根。寒くなればなるほどどんどん甘みを増します。
今では通年出回っている食材ではありますが、寒い季節に収穫される大根は、春物に比べて甘みが強く、水分も多く含んでいます。ビタミンC・Eのほか、鉄分やカリウムに加えて、消化機能を助ける酵素の「アミラーゼ」(ジアスターゼ)も含まれているため、寝起きの腸内活動にやさしくはたらきかけてくれます。

大根を切る前に覚えておきたいのが、大根には、根元、中心部、葉に近い部分で硬さや甘み、辛味に違いがあるということです。
根元に近い部分は辛味が強く、大根おろしやマリネ、漬物などに向きます。中心部は甘みがあり水分を吸収しやすい分、おでんや煮物にされることが多いです。葉に近い部分は硬く、辛味は根元に比べてあまりありません。そのためサラダや炒め物におすすめです。
大根でシャキッと目覚めよう
大根で朝シャキッと目覚めるためには、どう食べるかも大切。たとえば葉に近い部分の大根をスライスして、梅干しをのせたこちら。

鰹節やゴマをふりかけて、いつもの朝食に加えてみるのもアイデアのひとつ。大根をよく噛んで梅の酸味が口の中に広がれば、起き抜けの頭もスッキリしますよ。
一般に知られている白い青首大根のほかに、「紅心大根(青皮紅心)」や「紅大根(紅しぐれ)」のように中心部が赤や紫の大根を使うと、味覚だけでなく視覚を刺激されます。大根のちからを借りて、爽やかな朝を迎えましょう。
★★★
★デトックス効果を高めるなら
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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