
少しずつ冷えや寒さが深まってきました。芯からあたたまるためにも、根菜類を取り入れたい季節です。
そこでおすすめしたいおやつが「梅ごぼう」。「梅ごぼう」と聞くと、シャキシャキした歯ごたえのしょっぱいおやつを思い浮かべるかもしれません。
ですがこのおやつは、ごぼうと梅干しと水で煮込むだけ。ほんのり甘く、口の中に入れるとホロリとほどける柔らかさなのです。最後に醤油をひと垂らしすると、おかずとしてもいただけます。
お腹すっきり&からだポカポカ「梅ごぼう」

材料
- ごぼう:1本
- 梅干し:1個
- 水:ひたひた
- ごま油:小さじ1/4くらい (おかずとして食べる場合は、火を止める直前に醤油をひと垂らし)
作り方
- ごぼうを洗い、3cmくらいに切って、それを半分に割る。
- 鍋にごま油をひいて、ごぼうを軽く煎る。
- 「ツンとした匂いから香ばしい香りに変わるまで」というのが目安。
- 2の鍋に梅干しを崩しながら入れて、水をひたひたまで注いだらフタをして中弱火で煮る。
- 水がなくなりかけたら継ぎ足して煮続け、1時間後くらいから食べられます。 (そのまま水を継ぎ足しながら煮込み、長時間弱火にかけるとホロホロな口溶けに。)
ワンポイントアドバイス
2の工程があることでより柔らかくなりますが、時間がない時は2を省略して、材料をすべて鍋に入れて、ひたすら煮込むというのもOK。常備菜にするなら最後に醤油をひと垂らしすれば、おかずとしてもいただけます。
煮込むと味が七変化!おやつにもおかずにも「梅ごぼう」を
ごぼうは、腎臓のはたらきを強めてくれる代表選手。秋から冬の今がまさに旬の根菜です。
食物繊維が豊富で、特に根っこに多く含まれるイヌリンはコレステロールを減らし、血糖値を下げてくれますし、吸着排泄作用があるため宿便を取るのにも適しています。
また、料理中に鍋の上に浮いてくる、ごぼうのアク。これは、タンニンなどのポリフェノールです。
水に浸けてアクを抜くことはせず、フライパンで空煎りしてアクを旨みに変えてから調理すると、料理全体にコクと旨味を与えてくれます。 冬のお味噌汁も、鍋でごぼうを空煎りしてから使うと、他の野菜の味を引き立ててくれますよ。

ごぼうは長時間煮込むことで、歯ごたえが変わり、まったく違う渋みが引き出される野菜です。
梅干しとごぼうしか入っていないのにふわふわで甘くなる「梅ごぼう」。これからの季節の、作り置きできるおやつとして、ぴったりです。
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Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
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