
実りの秋。おいしいくだものがたくさん収穫される季節ですが、そのなかで柿も旬を迎えるくだもののひとつです。
ヘタの部分をくり抜いて、そのままスプーンで食べても◎ですが 、豆乳と合わせるとムースっぽくなり、冷蔵庫で冷やすと翌日にはプリンのような不思議な食感を楽しめます。
うっかり放っておいてしまって柔らかくなり、食べるベストタイミングを逃してしまった完熟柿を見つけたら、ぜひ一度ためしてみて下さい。
混ぜるだけでプルプル固まる!濃厚柿ムース

材料
- 完熟柿:1個
- 豆乳:柿の重さの1/3から1/2
- バニラエッセンス:少々
- メープルシロップ:お好みで
作り方
- 完熟柿の皮をむいて種を取り、フードプロセッサーに入れる。
- 柿の重さの1/3から1/2くらいの豆乳(目分量の場合はフードプロセッサーの下半分が浸るくらい)を入れてバニラエッセンスを加えて攪拌する。
- 柿の甘さによっては、味見してみて物足りなかったらメープルシロップを少量入れて混ぜたらできあがり。出来たてはムースのようにぽってりした食感。 冷蔵庫で一晩冷やすとプリンのようにプルプルになります。
バニラエッセンスをごく少量加えることで、まろやかな味わいになります。ただし、入れ過ぎるとバニラの香りが強過ぎてしまうので、バランスがちょうど良い好みの風味を探してみてください。
飲みすぎた日には柿を食べるとイイ?
柿の主成分は、すぐにエネルギーになるブドウ糖や果糖、ショ糖です。そして柑橘類に次ぐビタミンCの多さを誇ります。特に柿の葉に多く含まれているプロビタミンCは熱に強く、体内でビタミンCに変化するため、昔から薬としても使われてきました。

柿の渋み成分のシブオールやタンニンは、血圧を降下・安定させると言われています。さらに木になった状態で熟した柿には、アルコール分解を進めて二日酔いに効く、アルコールデヒドロゲナーゼという成分が含まれています。そのため、昔から人が集うお酒の席には、よく柿を使われた料理が出されたといいます。
柿は薬膳でいうと「甘寒」。 熱を抑え、喉の渇きを潤してくれます。さらに中医学的な観点からも、アルコール分解作用があり、二日酔いの解消にぴったりと考えられているのです。 ただし、からだを冷やす作用もあるため、子どもや妊娠中の方、ご高齢の方は食べ過ぎないようご注意を。
秋は、おいしいものがあちこちに溢れ、目移りしがち。 ジャンクなお菓子に手を伸ばすのではなく、旬のもので季節を楽しめたら良いですね。
★★★
★贅沢なシンプルを手に入れる
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Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
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