
焼いても煮ても、おいしく食べられるお餅は、日本人のソウルフードのひとつ。手軽に味付けや調理ができる上に腹持ちもいいから満腹感も得られて、一石二鳥です。
ただ、お正月シーズンが終わるとお餅を食べる味付けのバリエーションが少なくなってきます。ならば、余ったお餅で宮崎県に伝わる郷土おやつ「ねりくり」を作りましょう。
切り餅ひとつで、たっぷりできるボリューム満点のおやつは、実は含まれているほとんどがサツマイモ。ふわふわともちもちが両立した、ほんのりやさしい甘さが翌日まで続く、お餅アレンジおやつです。
余ったお餅とサツマイモでできる、ふわふわ「ねりくり」

材料
※作りやすい量でOKです
- 切り餅:1個
- サツマイモ:切り餅の2~3倍くらいの大きさ(お好みで調節してください)
- 塩:ひとつまみ
- てんさい糖:大さじ1〜(お好みで)
きな粉砂糖
- きなこ:大さじ1
- てんさい糖:大さじ1
- 塩:ひとつまみ
作り方
- サツマイモの皮をむいてスライスし、塩ひとつまみと鍋に入れ、ひたひたの水を入れて煮る。
- 1が煮えたら9等分くらいに切った切り餅を鍋に加えて、柔らかくなるまで煮る。
- 火を止めて余分な水を捨て、つぶしながらてんさい糖、サツマイモ、お餅を混ぜる。
- きな粉砂糖を敷いたお皿に乗せて、上からさらにきな粉砂糖をかけてできあがり。(そのあとお好みの大きさに丸めていくとより食べやすい)
「ねりくり」を作りながら、もう一品
サツマイモを包丁で切ると出てくる、白い灰汁のような成分はヤラピンといいます。胃の粘膜を保護したり、腸の運動を促進し、便を柔らかくしてくれたりする効果がある成分なのです。腸内をきれいにしてくれる、サツマイモ。その主力とも言えるヤラピンは、サツマイモの皮の近くにも多く含まれているので、剥いた皮は捨ててしまわず、取っておきましょう。
そして「ねりくり」を作る際は、サツマイモの皮を厚めに剥くのがポイント。これにココナツオイルを絡め、トースターで焼き、メープルシロップをかければ、もう一品、サツマイモのおやつ「サツマイモチップス」の完成。ねりくりのもちもちふわふわな食感と、カラッと焼いた皮の歯ごたえの両方を楽しむことができます。
宮崎県のふるさとの味を召し上がれ

「ねりくり」は、てんさい糖やきなこの量で甘さを調節できますし、練り具合でもちもちした柔らかさも自由自在。。宮崎県では、別名「からいも団子」と呼ばれており、お正月明けの定番おやつとなっているそうです。ちなみに、からいもとは方言でサツマイモを指すそう。ねりくりの中に餡子を入れる家もあるとか。
余ったお餅に、いつもと違った一手間を加えて、もちもちふわふわな「ねりくり」をご堪能くださいね。
★★★
★薬膳と暮らす台湾の日常
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Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
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