黒豆といえば、おせち料理でもいただく習慣がある、馴染み深い豆のひとつ。丹波地方を中心に栽培され、かつては特産品として江戸幕府に献納されたこともありました。

黒豆は大豆の仲間であり、正しくは「黒大豆」といいます。「丹波の黒豆」が有名な兵庫県の丹波黒はもちろん、京都府では「紫ずきん」、岡山県では「作州黒」などが名産の黒豆として知られています。
目の疲れに効く黒豆
黒豆に含まれている成分、イソフラボン、アントシアニン、ビタミンEには、血液をサラサラにする効果があるといわれています。
これらの成分は、ほかの大豆にも含まれますが、黒豆にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が、主に黒い皮に含まれています。アントシアニンといえば、ブルーベリーやナスにも含まれており、眼精疲労に効く成分です。
黒豆茶にすると、香り豊かに
そんな黒豆ですが、煮物ばかりではなく、お茶にすると香り高くなります。さらに、黒豆茶に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンに似た効果があります。解毒作用があり、便秘解消にもピッタリ。ノンカフェインのお茶ですから、妊婦さんやコーヒーが苦手な方も、たっぷり飲めるお茶です。

乾燥黒豆をフライパンにかけ、皮が破れるころまで、乾煎りします。黒豆を10~20粒ほど入れた急須にお湯を注ぎ、2~3分蒸らしたら、黒豆茶の完成です。作った黒豆茶を冷蔵庫で冷してもOKです。
これからやってくる寒い季節に、からだを温める効果のある黒豆のお茶を作って、ポカポカあたたかいからだづくりをしませんか。
参考リンク:JA勝英 作州黒こだわりの特産品、丹波篠山 小田垣商店
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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