
むくみや冷え、乾燥による肌荒れなど、女性のからだの悩みは尽きないもの。そんな時は腎臓のはたらきを助ける特効薬膳おやつはいかがでしょう。
おやつといっても、白砂糖は一切使いません。そのため、急激な血糖値の上昇を防ぎ、じんわりからだを内側からあたためてくれるのです。そんな夢のようなおやつが「あずきカボチャ」。
「朝起きてすぐ、とりあえず何かを口にしたい時」「夕方に小腹が空いた時」などもおすすめです。
「朝起きてすぐ、とりあえず何かを口にしたい時」「夕方に小腹が空いた時」などもおすすめです。
じっくり煮込むだけで完成!「あずきカボチャ」
材料
- あずき:1/2カップ
- 昆布:切手大
- カボチャ:1/8個
- 塩:ひとつまみ
作り方
- あずきをやさしく洗ってから圧力鍋に入れ、切手大の昆布を乗せて、あずきが浸かる分量より少し多めの水を入れる
- 沸騰させて重しがカタカタ振れたら、活力鍋の場合は中火で2分加圧。普通の圧力鍋なら8分
- カボチャを二口大の大きさに切って、塩をひとつまみ振って馴染ませる
- 火を止めて圧が抜けたら3のカボチャの皮を下にして入れて、もう一度加圧する。活力鍋なら1分、普通の圧力鍋なら2分
- フタを開けて、中の煮汁がまだ多い場合は、少しだけ残してあとは取り出してとっておく
- フタをして煮詰める。煮汁がなくなったらできあがり
時間がある時の作り方
- あずきを20~30分分浸水させて一度水を捨てる
- 土鍋に昆布と1の小豆の順で入れて、ひたひたの水を入れてフタをしないまま火にかける
- 沸騰したら、たびたび差し水(びっくり水と言います)を加えながら弱火で煮ていく
- あずきが柔らかくなってきたら一口大に切ってひとつまみの塩をなじませたカボチャを乗せ、再びフタをし、弱火で5~8分煮る
- フタを取って火を少し強めて、ちょうどよいところまで水気を飛ばす
- 水気が飛んだら火からおろしてフタをし、5分くらい蒸して転地返しする(最後に蒸らすことで土鍋から離れやすくホクホクになります)
ワンポイントアドバイス
活力鍋は圧力鍋の中でも圧が高いため、カボチャはすぐに柔らかくなります。そのため加圧時間は少なめにして、一度フタを開けてから煮返した方が、煮崩れすることなくきれいに仕上がります。
カボチャ本来の甘みを引き立たせるには、じっくり弱火で煮るのが一番。時間がある日に作れるなら、ぜひ土鍋でコトコト、ゆっくり作ってみてくださいね。
煮汁までいただきたい、あずきのチカラ
あずきは、大豆に負けないくらい良質なたんぱく質を、たっぷり含んでいます。必須アミノ酸の含有量のバランスを示す『アミノ酸スコア』も、植物性の食材の中でもトップクラスなのです。

ビタミンもB1, B2, B6を含み、カリウムやカルシウム、そして女性に不足しがちな鉄分も豊富。カルシウムは牛乳に匹敵するくらいで、さらに鉄分はホウレン草よりも多いそう。不溶性食物繊維も、水溶性食物繊維もゴボウの3倍で、お腹の調子を整えるのにもピッタリです。
また、あずきポリフェノールの主成分である「カテキングリコシド」は、ビタミンCの2倍近い抗酸化力があるのだとか。カテキングリコシドは血液をサラサラにしてくれる効果があり、水に溶けやすい性質のため、あずきとカボチャが煮詰まったあとに残る煮汁に、たっぷり溶け出しています。ですから、煮汁は捨てずに温めて、あずき茶として少しずつ飲むのがオススメです。
ただ煮るだけで完成する簡単おやつですが、水と火の加減によって、できあがりが変わる奥深いおやつ。体質改善につながる上、長期保存もきくため、一定量常備しておきたいおやつです。
★★★
★薬膳と暮らす台湾の日常
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Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
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