白色の綿毛が風になびく姿が印象的なススキ。秋の風物詩でもある植物で、秋の七草のひとつです。古くは屋根材や、炭俵、家畜の飼料としてもよく利用されていました。

現在でも、お月見にはお供えものとして、お団子(サトイモ)とススキを想像する方は多いでしょう。中秋の名月(十五夜)は、刈りたての収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を願う。そうした意味を込めて、古くから行われていた風習のひとつです。
月見に供えたススキを家の軒に吊るしておくと、一年間病気をしないという言い伝えもあるのだそうです。
月がきれいな秋の夜に、ゆったりと散歩がてらに、月に映るススキを探してみてはいかがでしょうか。
この花のこと
- 名前:ススキ(薄・芒)別名:萱(カヤ)御草(ミクサ)
- 品種:イネ科ススキ属
- 開花時期:9~10月
- 花言葉:「生命力」「活力」「心が通じる」
-
中條美咲
昭和64年1月3日 長野県生まれ。 2014年 暮らしの中で出会ったものや人、そこから感じたことを文章で伝えていきたいと思い 「紡ぎ、継ぐ」というブログを始める。” 見えないものをみつめてみよう。” ということをテーマに、書くことを通じて多くの出会いに触れながら、感じる力を育てていきたい。 現在は「灯台もと暮らし」と「PARISmag」にてライターとして活動中。
中條美咲の記事一覧
-
-
もの
女性の象徴でもある「コスモス」|季節に咲く野の花を愛でる(11月)
2015.11.13
-
-
もの
秋の風物詩「ススキ」|季節に咲く野の花を愛でる(11月)
2015.11.10
-
-
もの
すっと伸びる姿に気品あふれるシュウメイギク|季節に咲く野の花を愛でる(10月)
2015.10.18
-
-
お役立ち
訪れるとキレイになれる?昭和村で「からむし織り」を営み、すはだで暮らす女性のヒミツ
2015.09.17
-
-
お役立ち
シルクを超える繊維? 福島県昭和村のからむし作りの流れ
2015.09.16