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【連載】からだを慈しむ、薬草の旅 vol.7|薬草レシピで「金木犀のシロップ」をつくりましょう
2015.11.15
からだを慈しむ、薬草の旅, レシピ, 花, 薬草, 金木犀
夏が遠ざかると、 金木犀(キンモクセイ)の香りが秋を知らせてくれます。地域によりますが、この香りを合図にツユクサ、コスモスが咲いたと思えば、山も少しずつ赤や黄色を帯びてきますね。
今年の金木犀の花は、大雨の影響であっという間に散ってしまった……という地域も多かったのではないでしょうか。
花のいのちは本当に短い。

見ているだけでも心が癒されますが、咲いたら摘んでシロップやお茶を作って楽しむのはいかがでしょうか。
乾燥させて保存すると、一年ほど香りを楽しむこともできます。
秋が香る金木犀のシロップ
材料
- 金木犀:30g
- グラニュー糖:200g
- お水:200g
- お好みで柑橘系のリキュール少々
作り方
- 金木犀の花を枝から取ります。花が咲いたらどんどん香りが抜けて行くので、可能ならツボミの時に、咲いてしまったらなるべく早めに摘みます。
- 水を張ったボウルで花びらをさっと洗い、ザルで水気を切ります。ゴミや虫、小枝などをしっかり落とします。
- 小鍋にお水とグラニュー糖を入れて火にかけ、沸騰したら金木犀を加えて弱火で5分煮るとできあがり。
- 煮沸した清潔な瓶に入れて保存することができます。お花がたくさん入っていると痛みやすいので、シロップのみを3ヶ月程保存するか、お花入りで3〜4週間ほどで使い切るかしてください。

花びらが想像以上にたっぷり入ります。ですから、お菓子などに混ぜ込んでしまいましょう。香港などでは、この金木犀の花やシロップを使ってゼリーを作っています。


金木犀を乾燥させて風味づけに
- シロップの作りかたの1〜2を同様に行なう。
- 水気をざっくり清潔なタオルで拭いて、日陰で数日間カラカラに完全に乾燥させる。
- 清潔な瓶などに詰めて、乾燥剤を入れて保管する。
いつものお茶葉に混ぜて風味を移したり、お菓子作りに使ってみてくださいね。

金木犀の香りが好きな方は、たくさんいらっしゃると思います。ですからちょっと一手間かけて冬も、春も、夏も、その香りを楽しんでみてくださいね。
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新田理恵
食卓研究家。管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。国産の生薬や薬膳茶が手に入らなかったことから、日本のローカルをめぐり、伝統健康茶ブランド{tabel}(タベル)を立ち上げる。
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