「舞茸」といえば、ヒラヒラしたヒダが印象的な、秋から冬にかけて多く収穫されるキノコです。秋田県のきりたんぽ鍋には欠かせない具材のひとつであり、出汁や風味付けとしても使われることが多い舞茸。国内での生産は約6割を新潟県が占めています。(2015年11月現在)

生のままだとあまり香りがあまりない舞茸ですが、火を通すことで素材の味が存分に引き出されるのです。
肉厚で硬いものが新鮮な証拠
舞茸は、鮮度が落ちると全体的に湿ってきます。カサ(ヒラヒラしたヒダの部分)が肉厚でしっかりしているものは、新鮮な舞茸の証拠。白い軸の部分は張りがあって褐色ではないものを選びましょう。
購入してから早めの状態で食べるのが一番ですが、小分けした状態で冷凍保存すれば1ヶ月ほどもちます。ただ、舞茸に含まれる食物繊維は水溶性なので、解凍するときは水やお湯を用いず、そのまま自然に戻すか、鍋やフライパンに直接入れて火にかけましょう。
出汁や風味を楽しむ料理にぴったり
炒めても揚げてもおいしくいただける舞茸は、火を通すことで旨味が引き出され、味に深みが生まれます。
鍋や雑炊、炊き込みご飯、オイルパスタなどに活用すると、香りが料理全体に広がり、舞茸が主役の一品ができあがります。ほかにも、魚や肉のホイル焼きに加えると、臭み取りや余分な油の吸収をしてくれます。

こちらは、ニンニクと炒めた舞茸をマッシュポテトに加えたもの。じゃがいもが熱々のうちに舞茸を入れると、じゃがいもにも舞茸の味が染み込むため、混ぜるときは熱いうちがベターです。
食物繊維やビタミンD、消化を良くするナイアシン、免疫力強化やコレステロール値の上昇を抑えるβグルカンなど、ほかのキノコと同じように舞茸にも栄養たっぷり。香り豊かなキノコとして、舞茸のある食卓を楽しんでくださいね。
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★自分らしいスキンケアを求めて
★自然のチカラは健やかな肌とからだを守ってくれる
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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