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食べる断食?!2泊3日で心身が変わる「ビオス郷田」流・断食の方法
2015.09.29
ユネスコのエコパークとして2012年に登録されている宮崎県綾町に、からだの中からキレイになれる、無理のない野菜断食が人気な『ビオス郷田』という宿泊施設があります。
薬剤師である郷田美紀子さんは「五味調和」「医食同源」の考えのもと、「まったく食べない断食」ではなく「食べる断食」を進めて成果を出していることで、注目を集めています。

郷田さん流の断食は、ただ食べないだけではなく、テレビやパソコンなど、外からの情報収集の手段が何もない中、散歩したり眠ったり本を読んだり郷田さんと話したり、ゆっくりした時間の流れの中で自分と向き合うもの。
外部刺激や情報を断ち、土から丁寧に育てられた無農薬野菜たちを朝昼晩いただく、贅沢な二泊三日の断食です。
外部刺激や情報を断ち、土から丁寧に育てられた無農薬野菜たちを朝昼晩いただく、贅沢な二泊三日の断食です。

ビオス郷田の寝室
ですが、「ビオス郷田」は一日限定一組。日々の生活を中断してまで行くことはなかなか難しいところ。そのため、今回は自宅でもできる「食べる断食」のやり方を教わってきました。
ビオス郷田流・週末断食のやりかた
朝ごはん
朝は前日に仕込んでおいた水出汁で、汁物を作ります。 固形物が入ってないスープを飲みましょう。量は好きなだけ飲んでOK。
朝、固形物を食べると、日中ものすごくお腹が空くので朝は液体だけ。からだが弱っていて胃のはたらきも休ませたい時は、三食すべてスープだけにするのがおすすめ。ただし、量はたっぷり飲んでもOK。お出汁を取ったスープを温めて、生姜やお酢、味噌などで自分の好みに味を整えましょう。
消化器官が弱っている時は、水出汁とたっぷりのお野菜でお出汁を取るのがベスト。昆布とイリコと椎茸、キャベツや玉ネギ、ニンジンなど野菜をいっぱい入れます。一人暮らしではなく、家族で暮らしている場合でも、断食をしていない家族にも喜んで食べてもらえるスープです。
お昼ごはん
ちょっと大きめに切った野菜を、スープにゴロゴロと入れていただきます。スパイスやお酢を入れたり、その時の体調によって、味噌を入れてもいいですね。 朝は具のないもの、昼は具が入ったものを食べることで空腹を感じにくくなります。
夜ごはん
夜も、煮た野菜だけ食べます。大きめに切った旬のものを食べましょう。野菜と水分だけをとることで、代謝が良くなり体温も温かく保てます。
断食終了日
朝は、お粥。徐々にお腹を慣らしていきます。もしくは、甘酒だけ飲むのもおすすめ。急に固形物をとると、お腹がびっくりして、腹痛を招く可能性もありますので、まずは流動食からゆっくりといただきましょう。
大切なのは「心もからだも疲れないこと」

自宅で断食をおこなう場合、炭水化物を抜く日が続くと、からだにも肌にも疲れが出やすくなります。そのため「食べる断食」は、一日実行すればそれで十分。 一週間に1日「今日は野菜だけの日! そのかわり野菜をたくさん食べよう」という日を設けるのがいいですね。
「ビオス郷田」では、「どういう食材を使うか」をとても大切にしています。また、鳥の声に耳を傾けたり、読書をしたりして、ふだんおろそかにしがちなことにも感覚を研ぎ澄ませることで、自分の本当に求めていることや大切なことと向き合えるといいます。
年間120万人の人々が訪れる自然豊かな町で、美しい景色や本物の食材、医食同源の食事に癒される旅。まずは自宅で週末断食から始めて、いつか機会があったら、本物の自然の森に囲まれて過ごしてみたいですね。
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Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
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