今や、本屋さんにレシピ本がずらりと並び、スーパーマーケットやコンビニに何種類も発売されている「スムージー」。ミキサーがあれば誰でも作れる手軽さから、ご家庭で日常的に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
それにしても、スムージーって、どうしてこんなにも知られるようになったのでしょうか。
今回は、スムージーのはじまりと効果、そして、家庭でも無理なくスムージーを飲み続けられるよう、知っておきたいポイントをご紹介します。
スムージーのはじまりは?
スムージーはSmoothieと書き、Smooth(滑らかな)という言葉の造語としてできた言葉です。基本的に、生の野菜やくだものをミキサーにかけてできる飲み物のことを指します。
発祥地の説はいくつかありますが、実際に「スムージー」という呼び名で広まったのは1930年代、アメリカでミキサーやジューサーなどの調理家電が作られるようになったことがきっかけだと言われています。
以後、スムージー専門のチェーン店やレシピ紹介がされるようになり、日本には2000年以降「グリーンスムージー」の名で徐々に知られるようになりました。
食べ合わせが大事
野菜や果物に含まれている酵素は、48℃以上で加熱すると失われてしまうため、生の状態でからだに取り入れられるスムージーは「酵素を摂れる!」とブームになりました。
酵素は、体内で消化酵素と代謝酵素に分かれます。スムージーを飲むことでその酵素を体内に取り入れることができ、デトックス作用や整腸作用、栄養補給のはたらきを促すことができるのです。
はじめは「野菜や果物を入れてミキサーにかけるだけ」という手軽さで流行したスムージーですが、近年は食べ合わせが重視され、スムージーという飲み物というよりも中に入れる食材の組み合わせ方が注目されています。
スムージーを無理せず続けるために
スムージー生活をしている方から「はじめのうちは効果を感じられたけれど、途中からもとの体調に戻ってしまった」という話しを聞くことがあります。
「スムージー生活をしてみたけれど途中でやめた」というエピソードに思い当たることがある方は、まず下の3つをチェックしてみましょう。
- 氷を入れず、常温で飲んでいますか。
- 朝、一気に、大量に、飲んでいませんか。
- 飲むときに、咀嚼していますか。
いかがでしたでしょうか。これらを網羅していないと、正しいスムージーの飲み方ではない可能性があります。
スムージーを常温で飲みたい理由
まず、氷と一緒に飲んでいるとしたら、それはからだを冷やしている可能性があります。からだが冷えると免疫力が低下し、体調不良になることもあります。
スムージーをテイクアウトできるお店の多くでは、氷ありかなしかを聞いてくれるところもあるので、からだのためには「氷なし」を選択することがベターです。
朝、スムージーの一気飲みは禁物
次に、朝食としてスムージーを一気飲みすることですが、これはダメ。たくさんのかさを一気に摂ることは健康的だし、手軽で効率的に思えるかもしれません。しかし、体内に効果的に酵素をとり入れるためには、一度に大量のスムージーを飲むことはおすすめできません。
朝起きたときの体温は、まだ一日の活動を始めていないため低い状態です。ですから、急に胃腸に栄養を流し込もうとするのではなく、まずはゆっくりからだを動かすことから始めましょう。すると体温が徐々に上がり、胃腸もはたらきを開始します。
スムージーは噛みながら飲もう
体内に栄養を取り込むためには、ただ流し込むのではなく、噛むことも大切です。噛むことで口の中に唾液が出て、それが胃の中でスムーズに栄養を取り込むはたらきをしてくれるからです。
スムージーを飲むときは、一気に飲み込むのではなく、ゆっくり噛んでみてくださいね。時間をかけて味わうことで、自宅で作ったものであれば次回からの材料の量加減もイメージできますよ。
香り成分をいれてオリジナルアクセントを
毎回同じ材料ばかりで味に飽きてきた……という方は、材料にひと工夫加えるのがコツです。
ミントや大葉、パクチーなどのハーブ野菜のほか、ナツメグや薬味として使われるフェンネルなどのパウダーを少々加えると、アクセントが効いたオリジナルのスムージーになるかもしれません。
ぜひ、お好みの食材を加えて、味の変化を楽しんでみてくださいね。
監修:レストラン・レジュベ
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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