四国地方香川県、瀬戸内の海に浮かぶ小豆島。
小豆島は、小説『二十四の瞳』の舞台でもあり、オリーブやお醤油、素麺の特産地としても有名です。最近では、国際的な芸術の祭典、『瀬戸内国際芸術祭』が、小豆島を含む周辺の島々で三年に一度行われるなど、アートを通して、島の魅力を発信している場所でもあります。
また、夏はほとんど雨が降らず、晴天が広がる日々。青々とした棚田「千枚田」の景色を望めるのは、8月から9月がベストだと言われています。

瀬戸内に浮かぶ島々に渡るには、必ずフェリーを使います。島民のみなさんにとって、フェリーは日常的に必要不可欠な移動手段。そのため、小豆島には全部で7箇所の港があり、香川県高松港や、岡山県宇野港、兵庫県姫路港など、各地から行くことができます。

今回は、便数も多くオーソドックスなルートである、香川県高松港から小豆島・土庄港までのアクセス方法をご紹介します。
1. 高松空港から港へは、リムジンバスでスムーズ移動
そもそも香川県に入る方法ですが、関西圏からであれば、瀬戸大橋や鳴門自動車動を渡り、車やバスで四国入りするのが一般的です。最近では、格安航空の就航便も増えているので、関東地方から向かう場合、多くの人は飛行機で高松空港入りをします。
高松空港は大きな空港ではないので、まず迷子になることはありません。市内や港、JR高松駅行きのリムジンバスが定期的に走っているので、あらかじめ、バスの時間を調べておくとスムーズです。
参照
2. 港へは、バスに乗ること40分
高松空港から市内行きのバスは、基本的に飛行機の発着時間に合わせて運行されています。ロビーの出口付近にある券売機で、バスのチケットは購入可能。港にいちばん近いバス停は、「高松築港」もしくは終点の「高松駅」です。

バスに乗ること40分。各バス停から、高松港はそれぞれ歩いて5分ほどです。
3. 高松港に到着。目的地と出港時間、乗り場に要注意!
「高松築港」というバス停を降りて、道を渡って海際に5分ほど歩いて行くと、高松港に到着です。
小豆島行きのフェリー乗り場は3箇所の乗り場に分かれています。上の写真の建物は、周辺図でいうところの右下、高速艇乗り場です。200mほど左側へ歩き、真ん中に位置するフェリー乗り場が、今回利用した乗り場になります。
参照
4. 通常フェリーと高速艇の違い
通常フェリー
- 所要時間:60分
- 運賃(片道):690円
- 便数:平均1時間に1本
高速艇フェリー
- 所要時間:35分
- 運賃(片道):1,170円
- 便数:平均1時間に1~2本
いずれも1本逃してしまうと、旅行全体の日程に影響してしまいますが、万が一乗り過ごしてしまっても、まあしょうがないとどっしり構えるくらいがちょうどいいかもしれません。それでもやはり心配だという方は、あらかじめ、空港からのバスの時間フェリーの出港時間に関しては、きちんと下調べしておきましょう。
参照
5. オリーブラインに乗り込み、島への道すがら
高松港と小豆島を結ぶ「オリーブライン」。赤色の羽が目印の、爽やかな船体です。

乗ってしまえばあとはゆったり1時間。
船内はレトロな内装で、ゆっくりくつろぎながら飲食もできる仕様になっています。小さな売店やお手洗いも完備されているので、小腹が空いても大丈夫です。

瀬戸内に浮かぶ島々の様子を伺いながら、目的の小豆島への到着を待つばかりです。
帰り道も、どこの港を何時に出向するフェリーに乗るのかは、あらかじめ把握しておくと、より安心して島巡りを楽しめることでしょう。
みなさんの一人旅の始まりが、気持ちの良い歩み出しになることを願っています。
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中條美咲
昭和64年1月3日 長野県生まれ。 2014年 暮らしの中で出会ったものや人、そこから感じたことを文章で伝えていきたいと思い 「紡ぎ、継ぐ」というブログを始める。” 見えないものをみつめてみよう。” ということをテーマに、書くことを通じて多くの出会いに触れながら、感じる力を育てていきたい。 現在は「灯台もと暮らし」と「PARISmag」にてライターとして活動中。
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