
甘味と聞いてまず思い浮かぶのは何でしょう? お砂糖? はちみつ? メープルシロップ?
精製された白砂糖は、安く単糖類と呼ばれるもの。ケーキやお菓子に入っていて、血糖値を一気に上げるタイプのお砂糖です。そのため、たくさん摂り過ぎると肝臓や腎臓に負担をかけ、肥満や糖尿病のリスクが高まると言われています。

それに比べて米こうじから作られる甘味料、甘酒は、からだにやさしく、栄養豊富なのに低カロリー。
今回はそんな、自宅で簡単に作れる甘酒の作り方を、糀屋三郎右衛門七代目の辻田さんに教えていただきました。
たった3ステップ!甘酒の作り方
- 材料:乾燥こうじ200g、米2合(300g)
- お米を炊き、五分粥程度のおかゆを作る。
- おかゆを60℃くらいに冷まし、よくほぐしたこうじを混ぜ合わせる。
- 混ぜ合わせたものを50℃から60℃に保温して、6~8時間で美味しい甘酒のできあがり!
お粥にこうじを混ぜ合わせる時や、保温する時に65℃を超えた高温になるとこうじが育たなくなってしまいます。適温に保つため、容器にタオルなどを巻いたり、カイロやこたつなどで温度を保ったりする方法があります。
また、炊飯器で作る簡単な方法もあります。
今の炊飯器は、保温でも65℃くらいになってしまうため、フタを開けた状態で濡れたふきんを上からかけておくのが良いでしょう。保温のセンサーは周りにしかなく、62〜3℃に上がる時間が短いため、温めすぎることなく甘く作ることができます。

もしくは炊飯器の中にお湯を張って、密封できる袋に入れた甘酒の素を、湯煎にかけた状態で入れておくと、フタを閉めた状態でも大丈夫。半日ほど放置しておくと、糖度が最高に上がって、とろっとした甘酒が出来上がります。
冷蔵庫に保存しておけるうえ、冷凍してもカチカチに固まらないため、使いやすいのもうれしいですね。
お湯で薄めて甘酒として飲むのはもちろんのこと、お料理には白砂糖の代わりとして使うこともできます。同じ甘味でも、からだとすはだに優しい素材を使うなら、甘酒がピッタリです。
(監修:糀屋三郎右衛門)
-
Amika
シンガーソングライター、CM音楽の歌作詞作曲、ライター、パン・料理研究家。出産を機に子供と同じ卵乳にアレルギーがあるとわかり、日常から卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲のかたわら、学び続けてきた自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期や養生食、狭心症や糖尿病のための食事、菜食と肉食ごはんの両立、アレルギー対応食の講座を担当。
Amikaの記事一覧
-
-
ピックアップ記事
ぬか漬け生活2週間目、5日間の旅行に出ても大丈夫でした
2017.08.22
-
-
食べる
お手軽、ぬか漬け生活はじめました!!
2017.08. 8
-
-
食べる
冷え性やむくみに効く!薬膳おやつ「あずきカボチャ」|おかわりおやつ
2017.01.16
-
-
食べる
ワンステップで完成!からだポカポカ「黒糖ジンジャーシロップ」|おかわりおやつ
2017.01.11
-
-
食べる
すぐ試したい!絹豆腐とマーマレードだけでできる爽やかプリン|おかわりおやつ
2016.12.29