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日本から森が消える? 快眠&リラックス効果のある森林の香りが教えてくれること
2016.05.13
「森の香り」と聞くと、どんな香りを思い感じるでしょうか。深みのある樹液の香り、もしくはスッと鼻を通り抜けるような爽やかな香り……もしくは、澄んだ空気の匂いがする、という方もいるかもしれませんね。
日本は、国土面積のうち約3/2が森林面積という、先進国のなかでも有数の森林大国です。森の香りは含有成分からもリラックス効果が高いと考えられていますが、日本人にとって古くから馴染みのある香りだから、という理由もあるかもしれません。
海と緑に囲まれ、豊かな自然をもつ日本。先祖代々、自然と共存した暮らしの知恵や工夫が多く残されてきました。

しかし、そんな日本の森が今、危機に直面していることをご存知でしょうか。
日本は、豊かな森があります。けれど人の手によって植林された木々は、きちんと手入れをしないと、森の中に十分な日光が届かず木が痩せてしまい、森が荒れてしまうのです。こんなふうに放置されてしまった人工林は、いま日本各地に増えており、問題が深刻化しています。
人工林の間伐が行われず、荒廃している日本の森たち
鹿児島県、種子島より南西に位置する「屋久島」も、その同様の問題を抱えている地域のひとつです。屋久島といえば、巨大な縄文杉が有名です。季節による気温の寒暖差が激しいこの土地には、縄文杉の他にもたくさんの植物が生い茂り、その雄大な自然美を目当てに多くの観光客が訪れます。

戦後に植林作業が行われ、島で自生し育ってきた森林に加えて人工林も増えた屋久島。しかし、それら人工林の間伐は思うように進められず、荒れ果てた林になってしまいました。
森の手入れが行き届かず、間伐されるべき木々に手が加わっていないのが実情なのです。
森を手入れすることで人の暮らしが豊かになる
“人工林は、適切な間伐を行わないと、密集しすぎて木々の成長が遅れたり、下草が生えないために保水力を失ったり、土砂の崩落を招いたりと、どんどん荒廃してしまいます。”(あきゅらいずWAZUKAブランドページより引用)
そこで、屋久島では現在、すこやかな森林を蘇らせるべく、間伐材を使った活動や施策が進められています。有志のボランティアチームが島に派遣され、間伐作業をするほか、それらの木材が土木業界への商材やお土産売り場の商品として市場に出回るなど、少しずつその活動や流通形態が広がってきています。
日本の森を守る精油「WAZUKA」とは
東京の三鷹市にも、そんな屋久島の杉を守ろうと、独自の方法で取り組んでいる会社があります。


あきゅらいずでは、間伐材の利用を促進する新たな方法として、間伐材から精油を抽出し、製品化する方法が試みられました。
WAZUKA 製品で使う精油は「屋久島・やわら香」にて、森づくりの中で伐採された樹木から抽出されています。森林の所有者と一緒に森を手入れし、時には新しい苗を植えながら、健全な未来の森づくりに取組んでいます。(あきゅらいずWAZUKAブランドページより引用)
木材を工場で細かく粉砕し、水蒸気蒸留法という抽出された精油は、ほんのりと香り、森林浴をしているよう。ゆったりした睡眠をとるためには、そのわずかな香りこそが効果的なのだそうです。
すこやかな土壌を形成し、本来あるべき美しい森へ
森が生き返ると、水が綺麗になり、その水から育つ植物も元気になります。そうすることで空気が澄み、美しい自然を取り戻すことができるのです。森の香りが人にリラックス効果を与えてくれるように、私たちもすこやかな森のために、できることを一つずつ考え、実行することが大切です。
自然の循環を大切にすることは、地球に生きる私たちの責任。次世代に生きる人々のためにも、森を守ることは手を加えた人間の責任であり、重要な課題のひとつです。
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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