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益子陶器市へ、すはだに馴染む「うつわ」を探して

2015.05.20

うつわ, 手仕事, 栃木県, 益子, 益子陶器市

日常的にすはだに触れるもののひとつに、日々の食卓には欠かせない「うつわ」 の存在があります。
 
一口に”うつわ”と言ってもその世界は奥深く、少しばかり敷居が高い世界のようで「どこからどう足を踏み入れていったらいいのだろう?」と迷いはしませんか。
 
うつわとの出会いのきっかけは、人ぞれぞれのタイミングだと思いますが、栃木県芳賀郡益子町で毎年行われる「益子陶芸市」は、うつわビギナーでも気軽に行ける、とても素敵なイベントです。
 
益子陶器市の看板
 
 
「益子陶器市」の始まりは1966年。今では全国から春と秋に開催され、合わせて述べ60万人以上の人が訪れる一大イベントとなっています。
 
今日は、いつしか民藝の魅力に目覚め、お気に入りのうつわを求めて暮らしている筆者が、春の陶芸市に足を運んだ時の様子を、お届けします。

とにかく広い、陶芸市の規模

益子の陶器市の規模は、一日で回りきれないほどの大きさです。それもそのはず、陶器市は益子の町全体が会場となっており、老舗販売店から若手の作家さんまで、500以上の店舗が出店しているのです。

大賑わいの益子陶器市
 
もちろん気合を入れて、一店一店じっくり見てまわるのも良いでしょう。けれど日が暮れる前には、すっかり集中力が途切れ、くたくたになってしまいます。
 
ですから、できる限り自分のお目当の作家さんや、好きなうつわの系統を、あらかじめ心に描いておいて、それに従ってメリハリをつけてまわることをおすすめします。
 
会場についたらまず、入り口のテントやそれぞれの案内所で用意されている地図を手に入れましょう。これがあるととても便利です。
 
まず初めは地図を見ながら、作家さんのテントを中心に見て回ることにしました。
 
テントで見つけたうつわたち
 
あちらこちらに目がいってしまい、一向に前へ進みません。ですが、こうした手作りのものに囲まれるのは、またとない機会で浮き足立ってしまいます。

ポイントによっては、かわいい案内板も用意されているので迷子になって途方に暮れることもありません。小さいお子様連れのお母さんにも安心の、授乳スポット(テント式)も何箇所か設置されていたので、お子様連れでも安心して回ることができそうです。
 
海外からのお客さんも多いのか、町の中心には大きな英語表記の看板などもありました。

作り手さんから直接うつわを買える魅力

大型の量販店さんに卸されるような商品から、作家さんが一点一点作ったものまでと、あらゆるうつわを直接手にとって選ぶことのできる、とても贅沢な時間です。
 
益子陶器市のうつわたち
 
mashiko4.jpg

360度、見渡す限り、うつわ、うつわ、うつわ。これらは数百円から購入することもできますし、作家さんの器でも1000円〜5000円程の価格帯が多く、都内近郊のギャラリーや地域のうつわ屋さんで購入するのに比べると、金額的にもリーズナブルなのです。

mashiko3.jpg
 
その上、作り手さんから直接買える、またと無い機会でもあるため、職人さんが忙しくない隙を狙って、使い方などいろいろとお話を伺ってみるのも良いですね。
 
ちなみに、古くから残されているであろう立派な日本式の建物や釜も多く、誰でも自由に入ることができるため、うつわ探しに疲れたら益子町の歴史や文化に触れながら、ゆっくり散歩を楽しむのも風情がありますよ。

心ときめく益子陶器市

当初は2,3時間見てまわろうと思っていたところ、夢中になっていたら予定を大幅にオーバーしてしまいました。

mashiko1.jpg
 
益子は陶器市だけでなく町自体にも深みと魅力がある場所です。次回、益子で見つけた隠れ家的スポットや、陶器市で選び抜いた、すはだに馴染むうつわたちをご紹介していきます。

益子陶器市について

開催期間:毎年のゴールデンウィーク、11月3日前後の年2回開催
公式サイト:益子町観光協会
 
中條美咲

中條美咲

昭和64年1月3日 長野県生まれ。 2014年 暮らしの中で出会ったものや人、そこから感じたことを文章で伝えていきたいと思い 「紡ぎ、継ぐ」というブログを始める。” 見えないものをみつめてみよう。” ということをテーマに、書くことを通じて多くの出会いに触れながら、感じる力を育てていきたい。 現在は「灯台もと暮らし」と「PARISmag」にてライターとして活動中。

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