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【連載】からだを慈しむ、薬草の旅Vol.11|寒い朝には、お腹にやさしい薬草茶粥を
2016.02.21
極まる寒さの中に、春が見え隠れし始めましたね。八百屋さんには山菜が並び、横浜も梅の花が咲きました。
とはいえ、まだまだ風邪を召している方も多いこの頃。やはり朝はあたたかいものをいただきたいですね。


そんな時に、私はその日に合った薬草茶粥を作ります。疲れたり、前の日の夕食が遅くて胃が重くなったりした時に、お粥を食べるとゆっくりお腹が回復して、だんだん食欲が出てくるから不思議です。
特に、はすの葉茶は整腸作用があるので、そんな朝にぴったりです。植物自身が持つ甘い香りがじんわり染み込んで、幸せな気持ちに包まれます。
その他、うちでは冬は温まるように、杜仲茶などで作ることも多いです。
ホッと休まる薬草茶の作り方
材料(2人分)
- 濃く煮出した薬草茶:500~600mL
- 米:大さじ5
作り方
- 600~800mLの水に茶葉を大さじ3程度をティパックに詰めて、強火にかけ、沸騰したら10分ほど煮出す(お好みでもっと濃くしても大丈夫です)
- 1のお茶から茶葉を取り出して、水で洗った米を加える。弱火で20~40分ほど炊く
- お好みで水を加えたりしながら濃度を調整する

写真はご飯粒を楽しむ、重めの固さに仕上げています。もっとスープのようにたっぷりのお茶で軽く仕上げても美味。クコの実、胡麻、お漬物などを加えても美味しくいただけます。我が家では金山寺味噌や梅干しを添えるのも鉄板です。

前日に飲みきれなかったお茶や、冷やごはんなどをつかっても簡単にできます。もっとしっかり朝ご飯を食べたい方は、お米の量を増やしてみてください。
昨日の疲れは、朝粥でリセット
炊いている時間は、レシピで見ると長く感じるかもしれませんが、合間に家事をしたり着替えや身支度を整えたりしていれば、あっという間に炊きあがっていますよ。
もし土鍋があるお家は、薬草茶もお粥も土鍋で炊いてみてくださいね。お粥を炊く時は、IHではなく火加減を目で確認できるガス火の方が、からだも心もあたたまります。
★★★
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新田理恵
食卓研究家。管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。国産の生薬や薬膳茶が手に入らなかったことから、日本のローカルをめぐり、伝統健康茶ブランド{tabel}(タベル)を立ち上げる。
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