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【連載】四季のたしなみ、暮らしの知恵(九)鉱物女子への誘い「東京ミネラルショー」に行ってみよう!

2015.11.21

イベント, 宝石, 東京ミネラルショー, , 趣味, 鉱物

ある朝、テレビの情報番組で、“鉱物女子”なる言葉がテレビ画面に登場しました。小石や水晶、宝石に至るまで、石好きな女性は、私のまわりでも確実に増えています。
 
ところで、巷に“石好きさん”となるキッカケを与えてくれるビックイベントがあることはご存じですか?
 
12月はじめ、街はクリスマスへむけて模様替えを済ませ、少しだけ浮かれた気分を誘います。しかし12月といえば、そうした催しよりも、日本最大級のミネラルショー「東京ミネラルショー」の開催が待ちきれない時期。
 
東京ミネラルショー
 
鉱物や化石、宝石、石たちの祭典で、ただの展示即売会ではありません。楽しみ方のポイントを絞れば、あたかもコンサートやピクニックに行く気分で、たくさんの綺麗な石や珍しい隕石との出会いに、心ときめかせ、楽しいひとときが過ごせるのです。

趣味で集うコミュニティが増えている

かくいう自分も、子どもの頃から鉱物を蒐集する人間ではなかったものの、あるタイミングで大きなミネラルショーに足を運んだことで、石への愛着心が生まれ、毎年参加する恒例のイベントとなり、現地で多くの友人を得ました。
 
10年ぐらい前までは、鉱物を集めるのが趣味というと、怪訝な顔つきをされることもありましたが、今やペット連れの女子会の開催や、アイドルの追っかけ、コスプレや鉄道が趣味など、多くの女子愛好者たちが各ジャンルで情報交換するようなコミュニティが育ってきています
 
元来、鉱物標本に想いを馳せ、採集へと出かけたり、水晶や隕石に興味を抱かせたりするのは、プラモデルやフィギュアなどに愛着を寄せる男子の特権とみなされてきた。しかし、いまや石好きな女子の多いことに驚かされてしまう。女性にとっては宝飾品への憧れや宝石への興味はもとからあったとしても、はじめから嫌いだと敬遠するひとは少ないだろう。

国内最大級の石の祭典「東京ミネラルショー」を楽しむコツ

人は、どうして石に惹かれるのだろう?
 
……と、真面目に考えても始まらない。まずはミネラルショーを体験してみましょう。ミネラルショーデビューにあたって覚えておきたいことは、買う買わないに関わらず、とにかくお祭りに参加すること。どういう雰囲気の場所なのかを味わうことです。
 
宝石
 
日本各地でミネラルショーが開催されるようになりましたが、世界中からやって来る石のスペシャリストたち、多くのディーラーや販売者たちが一堂に介するのが、12月に池袋サンシャインシティー文化会館で開催される、東京ミネラルショー(2015年度開催は、12月4~7日)です。年末開催のイベントのため、販売する側も叩き売り状態になる可能性が高く、値引きの駆け引きを愉しむことができるのです。

持参金は身の丈に合った額を

「東京ミネラルショー」では、散財することが目的ではありません。綺麗な宝石を目にし、外国から来たディーラーさんとの会話や、駆け引き、やりとりを愉しむ場。つまり目の保養に行く感覚が大切で、自分が使える範囲内のお金しか財布に持参しない、これを励行するのがポイント。
 
赤い石
 
もし、自分が興味のある品物、または分野があるのなら、それがどのようなグレードと値段で売られているものなのかを見極めるに、ちょうどいい機会。反面、衝動買いの勉強をするのに絶好のタイミングでもある。
 
多くのものは、イベント開催中に売れますが、良いものが初日に売れるとは限りません。残り物にも福があるといいますし気張らず、焦らず、多くのものを見て目を肥やしましょう。

自分の好みを知ろう

石好きさんにも、いろいろなタイプの好みがあります。キラキラしてかわいらしい鉱物や宝飾品に惹かれるひと。大物ばかりに目が行ってしまい、そういう醍醐味に浸りたいというひと。あまりに目映りして、自分が何を求めているのか分からないという方も多いでしょう。
 
各国の石が集まる祭典ですから、まずは、いろいろなものを自分の目で眺めましょう。ロシアの鉱物には、それらしい落ち着きと深み、風格があり、ブラジルの水晶にはバリエーションがあるけれど軽いキラメキもある。隕石はズッシリと重いから、量り売りされると高いもの。
 
スティブナイト
輝安鉱(スティブナイト)。かつて日本での産出が有名だったものでレアメタルに区分されるアンチモンの鉱石として価値があり、現在では産出国の90%が中国。
 
日本国産の鉱物たちは、どこか和風でおとなしい構え。アフリカ産の石たちは、サイやゾウなんかにカービングされることも多い。オーストラリア産のオパールは水に浸けられると輝きを増す。とにかく、自然界の賜ものたちが自らをショーアップさせている、その姿、ありのままを愛でてみましょう。

昔から人の暮らしに寄り添ってきた石たち

人間が文明を築き上げる傍らで、石たちは、さまざまな働きをしてきました。ときに通貨となり、あるいは王朝を支える象徴となって宝石の冠に抱かれ、石炭は機関車を動かしました。
 
人は石を削り、ピラミッドを作りました。また宮殿の内壁を琥珀で満たしたこともありました。勾玉はお守りとなって胸に飾られ、黒曜石は、その鋭利さで狩猟にもてはやされ、鉄隕石を使って刀鍛冶が行われ、水晶は時を刻む時計の心臓となりました。
 
石
ラベンダー色のトレモライト。別名ヘキサゴナイト。世界中でも、大きな塊で見つかるのはニューヨーク州セントローレンス郡の一部という希少性の高い鉱物
 
石たちは、気づかないところで人間にとって身近な存在で、その役割を分け合ってきたようにも思います。石や化石、宝石、隕石などが並ぶミネラルショーの会場で、さぁ、あなたは何を感じるのでしょうか?
(写真内の石はすべて著者私物)
★★★

★自然由来のものと育む、すこやかな暮らしのヒント
★木の香りで癒され、美のエネルギーを蓄えよう
 
 
桃猫

桃猫

東京生まれ。茶人として各地に赴き、日々、中国茶の茶話会を開催。とうきょうの街歩きをフィールドワークとして銭湯、寺社、名跡などを探索するうちに、グルメや趣味の数々をつづったブログ=桃猫温泉三昧を継続し、今年10周年を迎えた。その趣味は多岐に渉り、銭湯と温泉巡りで960湯達成、鉱物マニア、古書蒐集、無類の麺喰いでもある。スピリチュアルな方面にも詳しい。

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