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【連載】四季のたしなみ、暮らしの知恵(一九)食卓に欠かせないフランス産「ゲランドの塩」との出会い
2016.05.15
こだわりの食卓には「ゲランドの塩」がある
いま、我が家の食卓で使われているのは、フランス産の青いパッケージでお馴染の「ゲランドの塩」です。言うまでもなく、料理の際に、塩は欠かせない調味料として活躍しますが、日常的に家庭で食べるごはんの折にも、なにかと重宝しています。

たとえば、これから旬を迎えるであろう、カツオの刺身。自分は普段は醤油を使わず、まず広島産レモン果汁(または沖縄産・シークワーサー果汁)、オリーブオイル、おろし生姜、ネギなどとともに、ゲランドの塩で調製しつつ食べます。これがなかなかイケるのです。もちろん生マッシュルーム、葉物サラダにも同様にして適用可能です。
また、しばしば蕎麦を食べる際にも、安易にツユに浸けず、どちらかといえば、塩と生わさびをちょこんと蕎麦本体に置いて、そのまま食べたりもします。日本人の食事は、とかく醤油やソースという味付けに頼り過ぎて単調になりがち。本来の食材がもつ風味を失いかけないと、常日頃から思うわけです。
好みはひとそれぞれですが「蕎麦に塩?」と怪訝な顔をされるケースも多々あります。まぁ、これには大いに反論もありましょう。ちなみに天ぷらを食べる際にも、自分は断然、塩派です。多過ぎてはいけませんが適宜であれば、薄味のなかに素材にある甘味を惹き立て感じ入ることが可能です。
若かりし頃のフランスへの憧れ
さて、愛用するゲランドの塩との出会いを思い起こしてみましょう。なぜか学生時代に憧れを抱いていた国はフランスでした。今となってみれば、それは若気の至りというよりほかありませんが、自分がそうでしたから当然、周りにもそういうひとたちが多かったように思います。

社会人になってしばらくしたころ、学生時代の友人が、フランスでの就職と移住を見事に果たします。それから数年して凱旋帰国の際に、土産話とともに持ち帰ってきたのが、当時まだ販売されていなかったであろうゲランドの塩だったのです。
新しもの好きの自分が、それに飛びついたことは言うまでもありません。その味は、当時スタンダードであった食卓塩つまりは精製塩にならされていた舌の味覚に新風を吹き込みました。やがて国内でも塩専売法が廃止され、国内外問わず、製造販売輸入が自由化されて、今では選びきれないほどの塩が店頭にならぶこととなります。
ミネラルたっぷりの自然に近い塩であるゲランドとの出会いからは、迷うことなく塩といえばゲランド。また、愛飲していたのはほかでもない、フランス産のミネラル飲料水であるコントレックスで、それもゲランドと同じく表立っては販売されてない頃でしたので、フランスかぶれに近かったであろう自分には、しばらく、そのふたつが基本だったのです。
ゲランドの塩は「ラ・プティット・エピスリー目黒本店」で
現在は、ゲランドの塩はラ・プティット・エピスリー目黒本店で買うことができます。東京の東急東横線「学芸大学駅」からそぞろ歩くと、目黒通り沿いにあるのが、こちらのオリーブオイル専門店。フランス人デザイナー、ジャクリーヌ・モラビトさんが提案する生活雑貨と、イタリア産オリーブオイルやゲランドの塩などのセレクトショップです。

ラ・プティット・エピスリー目黒本店(左)とお店の看板商品のオリーブオイル(右)
ちなみにゲランドの塩以外で、このお店で重宝しているのは、白トリュフ入りオリーブオイルです。言葉は要りません。トリュフ、魅惑の香りが、なんにでも合う、魔法の調味料です。
このお店のこと
ラ・プティット・エピスリー目黒本店
- 住所:東京都目黒区鷹番1-6-9
- 電話番号:03-5721-3738
- 営業時間:10:00~19:00
- 定休日:水曜日(水曜が祝日の場合は、翌日休み)
- 予算:ゲランドの塩 1,700円(詳細は店舗へお問い合わせください)
- 公式サイトはこちら
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桃猫
東京生まれ。茶人として各地に赴き、日々、中国茶の茶話会を開催。とうきょうの街歩きをフィールドワークとして銭湯、寺社、名跡などを探索するうちに、グルメや趣味の数々をつづったブログ=桃猫温泉三昧を継続し、今年10周年を迎えた。その趣味は多岐に渉り、銭湯と温泉巡りで960湯達成、鉱物マニア、古書蒐集、無類の麺喰いでもある。スピリチュアルな方面にも詳しい。
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