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コラム

【連載】薬に依存せず、自分の不調は自分で治す|すこやかに生きるということ⑦

2016.02.14

からだ, すこやかに生きるということ, 体調, 女性, , 生理

思い返してみると、私が“すこやかさ”を意識しはじめたのは、高校を卒業して間もない18歳の頃。それまでの私は、自他ともに認める不健康で、学校の遅刻早退は珍しくもなく、定期的な通院と日々の薬は当たり前。誰かに「元気?」と聞かれて「YES」と答えた記憶などないに等しく、なんとも倦怠感あふれる青春を送っていました。
 
かといって、病院の検査結果に大きな異常が見つかったとか、何か入院や手術が必要な病気があったわけでもなく、原因は分からないけれどとにかくいつも気怠くて、からだのどこかが不調という厄介な悩みを抱えていたのです。
 
函館の雪景色
 
小さい頃はアトピー性皮膚炎で皮膚科へ、その症状が治まってからも、腹痛や頭痛、吐気や過呼吸などあらゆる体調不良で内科に通った中高時代を経て、高校卒業と同時にそれまで避けていた“ある病院”を受診してみることにしました。
 
そう、それは、18歳の私にとってあまりにハードルが高かった“産婦人科”。
 
日替わりでやってくるさまざまな体調不良の症状の中でも、とりわけ付き合いが長く苦しんでいたのは、生理不順と生理痛。
 
私の場合、初潮の頃から生理は2ヶ月に1回来れば良い方で、普段は3ヶ月に1回、ひどい時は半年来ないということもありました。やっとの思いで生理を迎えても、その直後から重く苦しい生理痛の日々が続き、とても学校どころではありません。
 
そんな自分のからだが心配ではあったものの、騙しだましやり過ごすこと数年。大学受験のストレスからか、半年以上やって来ない生理にさすがに危機感を覚え、高校卒業を機に、意を決して産婦人科に足を踏み入れました。
 
検査の結果、過度のストレスによる続発性無月経と診断され、しばらく薬を飲みながら、自然な生理が起こせるからだに戻していくことになりました

薬で改善した生理不順。でもからだの悲鳴は収まらない

3ヶ月ほど経った頃だったでしょうか。薬によって生理はやって来るものの、生理痛は以前より重くなり、生理期間以外にも今まで感じたことがないからだの不調に悩まされるようになりました
 
今となっては、すべてが薬の副作用による不調だったのかどうかは分からないけれど、はっきりと“薬の怖さ”を自覚したのはこの時がはじめてでした。同時に、いかに自分が薬に依存していたのか、苦しくても薬を飲めば大丈夫だと甘えていたのかということに気づいたのです。
 
からだが必死に上げていた悲鳴は、実は“不調を治すのは自分自身なんだ”というサインだったのかもしれません。
 
確かに薬は便利で頼もしいアイテムだけど、あくまでそれは困った時にサポートしてくれるものに過ぎない、何かにすがるのではなく、主体的にならなければ状況は好転しないのだと悟った時、「私、そろそろ元気になりたい」「いつもすこやかでありたい」という欲求が湧いてきました。

本当の“すこやか”を求めて

からだの不調を薬で誤魔化すことに慣れすぎて、いつのまにか自分のデフォルトを“不健康”で設定していたのは誰でもなく私自身。今一度“すこやか”に設定しなおして、軌道修正するために、当時決めたことがあります。
  1. 薬に頼る前に、自分でできることをする
  2. なるべく昔から使われてきている自然に沿った療法を試す
  3. 試すと決めた療法は最低でも1ヶ月は続ける
  4. からだのサインを見逃さない、尊重する
  5. すこやかさを感じる瞬間を増やす
以上のルールのもと“すこやか”であるための実践と研究をスタートさせた当時から、もうすぐ10年が経とうとしています。「元気です」と答えることができなかったあの頃からは、想像もできないほど元気な私が今、このコラムを書いています。
 
函館の雪原
 
もちろん今だって体調がすぐれない時もあるけれど、ルール①を守り、慌てず騒がず原因を探って、自分にできることから始める姿勢は変わりません。
 
不調の原因は、ほとんどの場合自分で作り出しているから、ルール④を守れば快方に向かうことも多いのです。そして、たとえ薬の力を借りるときも、不調を治すのは自分なんだということは忘れずに。
 
本
 
この10年で私が私のために見つけた“すこやか”であるためのヒントが、具体的にどんなものなのか。そのお話は、また次回。
★★★
★きっかけはすっぴん〜シンプルになるきっかけ〜
工藤知子

工藤知子

1988年、北海道函館市出身。2008年、上京。大学で心理学、農業、フェアトレードなどを学ぶうちに、心と身体がすこやかであれば幸せに生きることができると思い至る。卒業後、有限会社あきゅらいず美養品へ入社。商品管理・広報などの業務の中、中医学・食養生などを学び、肌は心と身体の鏡であることを実感。2014年、退職を機に東北を中心に旅をした後、帰郷。4月より穂高養生園のスタッフとして長野県安曇野市で暮らし始める。現在は、心と身体がすこやかであるための探究をライフワークに、知恵と実践を求めて修行中。

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