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コラム

【連載】はじめまして、ヒビノケイコです|酸いも甘いも家族の内①

2015.11.28

ヒビノケイコ, 女性, 家族, 暮らし, 連載, 酸いも甘いも家族の内

ヒビノケイコさんの漫画

はじめまして。ヒビノケイコと申します。わたしはいま、高知県の山のなかで、家族と3人暮らしをしています。

最近、わたしに相談を持ちかけてくる友人たちの中に、「旦那や彼氏がいる方が社会的な信用が得られる」とか「結婚したら、女としての価値が上がるのでは」という謎のイメージや期待を持って縛られている女性や、反対に、結婚なんてコスパが悪いとか、手間がかかるからやめておいた方がいいと言う女性がいて、両極だなあ〜なんて思っています。
 
でも、わたしは結婚しているかどうかで幸せか不幸せかなんて、決められないと思うんです。この連載では、どうしてわたしがそう思うのか、実体験のエピソードとともに、書いていきたいと思います。

気合を入れて、結婚していない

はじめに、少しだけ自分のことをお話しますね。わたしは、結婚していて子どももいますが、正直「たまたま結婚した」という感覚です。結婚願望なんて全然なくて、どちらかというと、めんどくさいイメージしかなかった。
 
そんなわたしが、なんで結婚したのかというと、これもたまたま夫と出会ったからだと思います。
 
彼は大学生からの付き合いで(5つ年上なので、彼はすぐ社会人になりましたが)親友のような存在でした。価値観が似ていて、学びたいことも似ている。一緒にいると、落ち着く。その延長線上で、大学三回生の時に同棲をスタートしました。場所は、京都郊外のお寺。そのときすでに畑で育てた野菜を食べたり、土や釉薬から作って陶芸をしたりと、根元から作るようなを暮らしを実践したくて、自給自足的な生活をはじめました。
 

ヒビノケイコさんと旦那さん

そんな暮らしの中で、彼と話し合いを重ね、わたしの大学卒業と同時にあっさりと結婚。ま、一緒にいるのが自然だったし、それをわざわざ壊す方が変だった、という感じです。もし頑張ってもダメだったら、お互いのために別れればいいよね。というのも共通認識でした。

おお、わたしもお母さんになるのか

結婚して1年後、陶芸作家をしている時に、子どもを妊娠しました。これもまた、「どうしても、子どもがほしいー!!」と思っていたわけでもなく、ぽーんと「授かった」という感覚でした。
 
でも、わかった時はすごく嬉しかったんですよ。「おお、わたしもお母さんってモノになるのかー!」と小躍りし「どんな子なんだろう? 3人だと、どんな暮らしになるんだろう?」と思うと、胸の奥が温かくなり、ワクワクする気持ちがとめどなく湧いてきました。

ヒビノケイコさんの日常

そして、子育てするなら、ずっと暮らせる自然豊かな場所がいいと思うようになりました。もっともっと地域に根ざして生き、仕事も作りたい。そういう姿を子どもに見せたい。そう思って全国を探したのですが、最終的に夫の実家がある高知県れいほく地方が一番しっくりきて移住することを決意。9年前のことです。その後、子育てしながらお菓子工房やカフェを起業し、執筆などの仕事もはじめてゆくことになります。

生きることは、イメージより生々しい。未知の領域はとりあえず実験で

そう。いつもそうなんですけど、わたしは「未知のこと」が好きです。結婚、子育て、移住、仕事作り。全部初めての経験だったから、イメージでは「大変そう」「できるのかな」「めんどくさい」「縛られるんじゃないか」……と、不安なことはいろいろ出てきました。
 
だけど、とりあえずやってみなけりゃわからない。直感は信じるけど、イメージだけで判断はしない。だから、もしピンと来たなら全部やってみて、体当たりして生きていこう。人生は実験だから……そう思ってやってきました。ダメだったら方向転換すればいいし。
 
もちろん、結婚していなかったとしても、子どもがいなかったとしても、その周辺に起こる出来事は未知であり、種類は違うけれど同じように面白い発見がいっぱいあるでしょう。
 

ヒビノケイコさん

わたしはたまたま今、こういう状況にいて、その中で感じるのは「自分だけでコントロールできない領域もふくむのが、家族という世界なんだなあ」ということ。その周辺には、歯がゆいことも、時々いいことも、めんどくさいことも、愛おしいことも同居しています。
 
制限がある中での最大公約数を見つけていくような暮らしのバランス、でも絶対手放さないわたしの軸。その二つの両立を、難しいけど試しながら、ときどき、ゆらゆら揺れながら。自分たちならではの家族暮らしを作る途上を、これから連載でご紹介していきたいと思います。
 
最後に。
 
あなたにとって、結婚はどんなイメージですか? そのイメージは、どこから来たものなのでしょう。
 
柔軟に寄り添うところと、手放さない自分の軸。
 
この二つは、あなたにとって何ですか?
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★★★

 
★きっかけはすっぴん〜シンプルになるきっかけ〜
ヒビノケイコ

ヒビノケイコ

4コマ漫画エッセイスト。9年前京都から高知の山奥、嶺北エリアに移住。自然派菓子工房ぽっちり堂オーナーをしつつ、作家・講演活動をしています。新しい時代に必要な視点と、多様なライフスタイルを地域から発信中。移住、ローカル、女性の軸、仏教、子育て、アートがテーマ。 ブログ「ヒビノケイコの日々」http://hibinokeiko.blog.jp

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