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うみ•そら•みどりを召し上がれ!
小さな幸せがいっぱい詰まった国、ブータンに行ってきました〜その①
2016.09.24
おおーっ!笹のいえのアースオーブン。かわい〜い!
山を見ながらオープンスペースでの料理。贅沢ですね〜。
ブラウンズフィールドのアースオーブンは、これです。

なんで作ったかって?
それは『作ってみたかったから』それだけです。笑。
何かクリエイティブなことをしたい。って思った時に、人手とか時間とかお金とかどうして?とか、あんまり関係ないよね。(全くないとは言いませんが。。)
特に、アースオーブン作った時って、誰かにお給料的なものをあげていたわけでもなく、ただただ、ご縁で集まって来た人とか、海外からのウーファーの人たちが米や野菜作って、ご飯作って、食べて、寝て、仕事して、遊んで。。を繰り返しているだだった。
「もっと売り上げなきゃ!」とかは全然無かったわけで。。
「アースオーブンってのがあるらしいよ」「あ。僕作れるかも」「マジで?」「材料は土と藁と砂だけだから、耐熱レンガくらいで、お金かからないらしいよ?」「ほんと?やっちゃう?」「わ〜い。みんなで作っちゃおう!」みたいなノリだったわけです。笑。
そんな、素人集団で10年ほど前に作りましたが、まだ現役です。
ブラウンズフィールドのアースオーブンは大きめなので、温めるのに薪がたくさん必要だし、一度温まると、ピザ、パン、クッキー、乾燥などなど、温度に合わせて使う材料をたくさん用意しなくちゃならず、もったいなくてあまり稼働しないのがたまにキズです。でも、みんなで作るアースオーブンの焼きたてピザは、最高だよね〜!
そう言えば、今の『本作り』も『アースオーブン作ちゃおう〜』みたいなノリで始めちゃったかもしれない。
今、ちょうど、原稿書きも販売も苦労しています。
でも、とっても良い本に仕上がってきています。そして、1000部先行予約目標のところ、なんと、現在500冊も買っていただきました。
残り500冊10月中に予約注文で振り込んでいただいた代金で、印刷ができるかが決定するという仕組みです。
(印刷部数が上下するだけで、必ず印刷してお届けしますので、ご安心ください)
ブラウンズフィールドの循環するサスティナブルな生活の仕組みや、卒業生のその後を追いかけたインタビューやレシピなどが、美しい写真とともに載っている素敵な本です。

どうぞ、皆さん。ご協力お願いします!!ありがとうござます!
▶︎ご予約はこちらから(カード支払いもできるようになりました〜!)
そして、今、決めました!私、初版の1000部にサインして発送します!(サイン要らない人には申し訳けないけど。。笑)
サイン付きはあと500冊弱。お早めに!!
さて、話しは全く変わりますが、
先日、子嶺麻と洋介さんが繋げてくれたご縁で、ずっと行ってみたかったブータンに行くことができました。
洋介さんの小笠原時代のお友だち、清香さんのご主人はブータン人、ツェリンさん。彼は6年前に清香さんと結婚して日本で生活していたのですが、ついに!!その夢を実現させようと、ブータンでブータン初のラーメン屋をやることにしたのです。
そして、そのための資金を募るため、クラウドファウンディングを始めました。
出資すると、金額によって、ブータンの松茸や、小物プレゼント等々いろいろなリターンがあったのですが、一番高い出資に対するリターンが『ブータン旅行プレゼント』だったのです!簡単に出せる金額ではないので、1ヶ月近く迷ってました。その間、何回か見たのですが、なかなか目標金額に達成しそうにありません。締め切り1週間前に、意を決して、ポチッ。
ついでに、 FBで「一緒に行く人いませんか〜?」と募ったら、何人かがポチッとしてくれて、目標達成!その中の1人がブラウンズフィールドの卒業生、今度の本でも登場してくれる斉藤衣恵さん。通称きいちゃん。
そんな経緯で、きいちゃんと二人で、幸せの国とされるブータンに、行くことになったという訳です。
国民総生産(GDP)より国民総幸福量(GNH)が大事とされるブータン。何がどう幸福度が高いのか見て、体感してきましたよ。
ブータンは機上から眺めると、とにかく、雑木の山が多い。緑がいっぱい!
他の国のパイロットでは、難しくて着陸できないかも、とされる、羽が山にぶつかりそうなくらいの山間にあるParo空港。
降り起つと、民族衣装を着た人がいっぱいお迎えに来ている。ああ。ディズニーランド的なショーアップのための民族衣装なんだろうな〜。と、思ったのです。
ところがどっこい。ブータン、ほとんどの方がこれ着てました。

学校も仕事も家でもです。素敵です。みなさんとってもお似合いです。着物をかなり短めに来た感じ、足はハイソックスに靴履いてました。ツェリンさんは
「ゴを着てないとボーッとしちゃって締まらない感じになる」って言います。
なんで日本人は着物を辞めちゃったんだろう? 絶対似合うのにね。
男の人の衣装は「ゴ」と言い、女性のは「キラ」と言うそうで、丈は長くてまた違う形なのですが。
とにかく、「ゴ」は日本の着物に似ていて、合わせも一緒、腰紐を結んでいます。
あれ?ちょっと待って!「ゴ」って「呉服」の「ゴ」じゃね? もしかして、日本の着物のルーツはブータンにあるのかも!!すっごい発見だ〜!!って。これ気がついた人、私以外にもきっとたくさんいるよね? 誰か研究して、面白い本出してる人がいたら教えて欲しいかも〜。
ちなみに、この写真の方がツェリンさん。イケメンです。ずっと、つきっきりでガイドしてくださいました。
ツェリンさんが始める、ラーメン屋さんの物件にも案内してくださいました。ここです。

ティンプーという都会の素敵なビルの一角。オープンが楽しみです。都会と言っても、5階以上は建ててはいけない規則になっていて、車は走っているけど信号は一つだけ。ブータン国中に唯一、と言う、そのティンプーの信号を見せてもらいましたが手旗信号でしたよ。
ツェリンさんがこの辺は建築ラッシュですよ。と言っていましたが、足場が竹です。

ほんと、和みます。この都会から30分も入れば、もう自然と共生し、循環型の自給自足する生活があります。
農家民泊させていただきました。

窓の形とか壁の絵とか、とってもかわいい。1階には牛。2階に家族みんなで住んでいます。牛の体温と糞の発酵熱で床暖房になるとか。
家畜と共生する生活。凄い。
もっと昔の家は、3階とかに住んで、そこにトイレがあって、その穴に用をたすとダイレクトに1階の豚さんが全部食べて大きくなり、その豚を食べたらしい。そして、家畜の糞で野菜も大きくして食べる。めっちゃわかりやすい循環ですね。

お母さんがお茶出してくれました。自家製バター茶です。これに、自家製の炒った米を入れていただきます。
お母さんは、ご両親もいてご主人もいて、息子さん達と娘さんとお孫さんもいて、大家族。みんなで暮らして、いつもニコニコよく働いています。どこのお母さんも一緒ですね。
でも、このお母さん、29歳の息子さんと孫までいて、43歳。若い!ブータンでは、5〜6人生むのが普通だそう。そして、男性がお嫁さんの家に入るのが普通だそう。さらに、この家ではないけれど、一夫多妻や一妻多夫は、そんなに珍しくはないらしい。(マジか!)
自分の国の常識が他の国の常識とは限らない。生の声を聞けば聞くほど、面白い。だから旅ってやめられない!
お食事は、みんなで集まって床に座って、手でいただきます。私、馴染みまくりです。


金属のスプーンでいただくより、お箸でいただくより、素手でいただくとさらに美味しく感じます。
そして、辛〜い!ブータンって辛かったのね。全部トウガラシ入ってる。むしろ、トウガラシだけをチーズで炒めてたりします。でも、辛いけど美味い!
だもんで、ご飯が進む。進む。みんなてんこ盛りのご飯を毎食、食べる。食べる。お米の文化です。このお家で採れた赤米を白米に搗いたパラッとしたお米でした。
ノギ偏に口と書いて和ですよね。
要するに、イネ科の植物をいただく人種は、穏やかで、和を大事にします。稲や雑穀って、集団でまとまって実をつけてますよね。そんな雰囲気をブータンの人から感じられます。とっても優しい。
例えば、犬や牛が道の真ん中に寝ていても、絶対クラクションとか鳴らさずにみんなゆっくり避けて通るのです。日本人も、もっとお米を見直して食べていただきたいな。
調味料は、塩、油、バター、チーズ。プラス香辛料ぐらいらしく、いたってシンプル。でも、買ってるものは塩と油だけらしく、100%近くが自給自足。どの野菜も新鮮で味が濃くて、美味しかった〜!お肉も鶏肉が少し入っているくらいで、自家製の米と野菜、乳製品がほとんどなので、どれも、ありがたくいただきました。
ここのお風呂が、また素敵でした。庭に小さな小屋があり

小屋の中に木の長四角の風呂桶があり。

その先が小屋の外に突き出しています。
外で石を赤くなるほど焼いて、

突き出している部分にジュッと入れて、お風呂を沸かすのです。

冷めたら、また石を足していくの。
これ、おもしろ〜い!石焼風呂初めてでした。
お湯が柔らかくて癒されました〜!しかも、ヨモギまで入れてくれて。
気持ちよかったです〜!相当リラックスして良く眠れました。
朝はゆっくりとお散歩。山と田んぼの風景が美しい〜。

りんごも最盛期。甘酸っぱくて昔のりんごの味がします。もちろん無農薬。無化学肥料。

お母さんの朝は乳搾りから始まります。

乳搾りされた牛さんは、お散歩に行き、放牧されて自然の草を食みます。
お母さんに頼んで、バターとチーズの作り方を見せてもらいましたよ。
ここはキッチン。シンプルで色がおしゃれ。

このキッチンの端に数日分のミルクを貯めておく容器があります。
これが数日経つと、こんな感じで発酵してくるそうです。(何も足さず、引かず。しかも常温)

これをオミスムという木でできた容器に入れ、冷水を入れて押したり、引いたり、

繰り返すこと約1時間。スピードは早すぎても、遅過ぎてもいけないらしい。
リズムが大事だとか。すると、何と、脂肪分が固まってきて、バターになります。


今度は、その残りの液体にお湯を入れて、静かに置き、そっとかき混ぜます。
すると、分離してきます。分離し、固まったものを流さないように上澄みを他の容器に移して、手ですくって、水気を絞ります。

これが、チーズで、残りがホエイ。全部残さず利用します。
バターは濃厚で甘く。チーズはカッテージチーズのようなあっさりとした酸味のある味。どちらも。相当美味しいです!
ハァ〜。究極の贅沢とはこういう事ですよね〜。
ゆっくりと手間と暇をかけるスローライフ。楽じゃないけど、喜びがある。
しかも、絶対良いエネルギーが満ちていて美味しい。
人間も家畜も田畑も山も、自然で循環するから健康!美しい!
やっぱり幸せだ〜。
つづく。
山を見ながらオープンスペースでの料理。贅沢ですね〜。
ブラウンズフィールドのアースオーブンは、これです。

なんで作ったかって?
それは『作ってみたかったから』それだけです。笑。
何かクリエイティブなことをしたい。って思った時に、人手とか時間とかお金とかどうして?とか、あんまり関係ないよね。(全くないとは言いませんが。。)
特に、アースオーブン作った時って、誰かにお給料的なものをあげていたわけでもなく、ただただ、ご縁で集まって来た人とか、海外からのウーファーの人たちが米や野菜作って、ご飯作って、食べて、寝て、仕事して、遊んで。。を繰り返しているだだった。
「もっと売り上げなきゃ!」とかは全然無かったわけで。。
「アースオーブンってのがあるらしいよ」「あ。僕作れるかも」「マジで?」「材料は土と藁と砂だけだから、耐熱レンガくらいで、お金かからないらしいよ?」「ほんと?やっちゃう?」「わ〜い。みんなで作っちゃおう!」みたいなノリだったわけです。笑。
そんな、素人集団で10年ほど前に作りましたが、まだ現役です。
ブラウンズフィールドのアースオーブンは大きめなので、温めるのに薪がたくさん必要だし、一度温まると、ピザ、パン、クッキー、乾燥などなど、温度に合わせて使う材料をたくさん用意しなくちゃならず、もったいなくてあまり稼働しないのがたまにキズです。でも、みんなで作るアースオーブンの焼きたてピザは、最高だよね〜!
そう言えば、今の『本作り』も『アースオーブン作ちゃおう〜』みたいなノリで始めちゃったかもしれない。
今、ちょうど、原稿書きも販売も苦労しています。
でも、とっても良い本に仕上がってきています。そして、1000部先行予約目標のところ、なんと、現在500冊も買っていただきました。
残り500冊10月中に予約注文で振り込んでいただいた代金で、印刷ができるかが決定するという仕組みです。
(印刷部数が上下するだけで、必ず印刷してお届けしますので、ご安心ください)
ブラウンズフィールドの循環するサスティナブルな生活の仕組みや、卒業生のその後を追いかけたインタビューやレシピなどが、美しい写真とともに載っている素敵な本です。

どうぞ、皆さん。ご協力お願いします!!ありがとうござます!
▶︎ご予約はこちらから(カード支払いもできるようになりました〜!)
そして、今、決めました!私、初版の1000部にサインして発送します!(サイン要らない人には申し訳けないけど。。笑)
サイン付きはあと500冊弱。お早めに!!
さて、話しは全く変わりますが、
先日、子嶺麻と洋介さんが繋げてくれたご縁で、ずっと行ってみたかったブータンに行くことができました。
洋介さんの小笠原時代のお友だち、清香さんのご主人はブータン人、ツェリンさん。彼は6年前に清香さんと結婚して日本で生活していたのですが、ついに!!その夢を実現させようと、ブータンでブータン初のラーメン屋をやることにしたのです。
そして、そのための資金を募るため、クラウドファウンディングを始めました。
出資すると、金額によって、ブータンの松茸や、小物プレゼント等々いろいろなリターンがあったのですが、一番高い出資に対するリターンが『ブータン旅行プレゼント』だったのです!簡単に出せる金額ではないので、1ヶ月近く迷ってました。その間、何回か見たのですが、なかなか目標金額に達成しそうにありません。締め切り1週間前に、意を決して、ポチッ。
ついでに、 FBで「一緒に行く人いませんか〜?」と募ったら、何人かがポチッとしてくれて、目標達成!その中の1人がブラウンズフィールドの卒業生、今度の本でも登場してくれる斉藤衣恵さん。通称きいちゃん。
そんな経緯で、きいちゃんと二人で、幸せの国とされるブータンに、行くことになったという訳です。
国民総生産(GDP)より国民総幸福量(GNH)が大事とされるブータン。何がどう幸福度が高いのか見て、体感してきましたよ。
ブータンは機上から眺めると、とにかく、雑木の山が多い。緑がいっぱい!
他の国のパイロットでは、難しくて着陸できないかも、とされる、羽が山にぶつかりそうなくらいの山間にあるParo空港。
降り起つと、民族衣装を着た人がいっぱいお迎えに来ている。ああ。ディズニーランド的なショーアップのための民族衣装なんだろうな〜。と、思ったのです。
ところがどっこい。ブータン、ほとんどの方がこれ着てました。

学校も仕事も家でもです。素敵です。みなさんとってもお似合いです。着物をかなり短めに来た感じ、足はハイソックスに靴履いてました。ツェリンさんは
「ゴを着てないとボーッとしちゃって締まらない感じになる」って言います。
なんで日本人は着物を辞めちゃったんだろう? 絶対似合うのにね。
男の人の衣装は「ゴ」と言い、女性のは「キラ」と言うそうで、丈は長くてまた違う形なのですが。
とにかく、「ゴ」は日本の着物に似ていて、合わせも一緒、腰紐を結んでいます。
あれ?ちょっと待って!「ゴ」って「呉服」の「ゴ」じゃね? もしかして、日本の着物のルーツはブータンにあるのかも!!すっごい発見だ〜!!って。これ気がついた人、私以外にもきっとたくさんいるよね? 誰か研究して、面白い本出してる人がいたら教えて欲しいかも〜。
ちなみに、この写真の方がツェリンさん。イケメンです。ずっと、つきっきりでガイドしてくださいました。
ツェリンさんが始める、ラーメン屋さんの物件にも案内してくださいました。ここです。

ティンプーという都会の素敵なビルの一角。オープンが楽しみです。都会と言っても、5階以上は建ててはいけない規則になっていて、車は走っているけど信号は一つだけ。ブータン国中に唯一、と言う、そのティンプーの信号を見せてもらいましたが手旗信号でしたよ。
ツェリンさんがこの辺は建築ラッシュですよ。と言っていましたが、足場が竹です。

ほんと、和みます。この都会から30分も入れば、もう自然と共生し、循環型の自給自足する生活があります。
農家民泊させていただきました。

窓の形とか壁の絵とか、とってもかわいい。1階には牛。2階に家族みんなで住んでいます。牛の体温と糞の発酵熱で床暖房になるとか。
家畜と共生する生活。凄い。
もっと昔の家は、3階とかに住んで、そこにトイレがあって、その穴に用をたすとダイレクトに1階の豚さんが全部食べて大きくなり、その豚を食べたらしい。そして、家畜の糞で野菜も大きくして食べる。めっちゃわかりやすい循環ですね。

お母さんがお茶出してくれました。自家製バター茶です。これに、自家製の炒った米を入れていただきます。
お母さんは、ご両親もいてご主人もいて、息子さん達と娘さんとお孫さんもいて、大家族。みんなで暮らして、いつもニコニコよく働いています。どこのお母さんも一緒ですね。
でも、このお母さん、29歳の息子さんと孫までいて、43歳。若い!ブータンでは、5〜6人生むのが普通だそう。そして、男性がお嫁さんの家に入るのが普通だそう。さらに、この家ではないけれど、一夫多妻や一妻多夫は、そんなに珍しくはないらしい。(マジか!)
自分の国の常識が他の国の常識とは限らない。生の声を聞けば聞くほど、面白い。だから旅ってやめられない!
お食事は、みんなで集まって床に座って、手でいただきます。私、馴染みまくりです。

金属のスプーンでいただくより、お箸でいただくより、素手でいただくとさらに美味しく感じます。
そして、辛〜い!ブータンって辛かったのね。全部トウガラシ入ってる。むしろ、トウガラシだけをチーズで炒めてたりします。でも、辛いけど美味い!
だもんで、ご飯が進む。進む。みんなてんこ盛りのご飯を毎食、食べる。食べる。お米の文化です。このお家で採れた赤米を白米に搗いたパラッとしたお米でした。
ノギ偏に口と書いて和ですよね。
要するに、イネ科の植物をいただく人種は、穏やかで、和を大事にします。稲や雑穀って、集団でまとまって実をつけてますよね。そんな雰囲気をブータンの人から感じられます。とっても優しい。
例えば、犬や牛が道の真ん中に寝ていても、絶対クラクションとか鳴らさずにみんなゆっくり避けて通るのです。日本人も、もっとお米を見直して食べていただきたいな。
調味料は、塩、油、バター、チーズ。プラス香辛料ぐらいらしく、いたってシンプル。でも、買ってるものは塩と油だけらしく、100%近くが自給自足。どの野菜も新鮮で味が濃くて、美味しかった〜!お肉も鶏肉が少し入っているくらいで、自家製の米と野菜、乳製品がほとんどなので、どれも、ありがたくいただきました。
ここのお風呂が、また素敵でした。庭に小さな小屋があり

小屋の中に木の長四角の風呂桶があり。

その先が小屋の外に突き出しています。
外で石を赤くなるほど焼いて、

突き出している部分にジュッと入れて、お風呂を沸かすのです。

冷めたら、また石を足していくの。
これ、おもしろ〜い!石焼風呂初めてでした。
お湯が柔らかくて癒されました〜!しかも、ヨモギまで入れてくれて。
気持ちよかったです〜!相当リラックスして良く眠れました。
朝はゆっくりとお散歩。山と田んぼの風景が美しい〜。

りんごも最盛期。甘酸っぱくて昔のりんごの味がします。もちろん無農薬。無化学肥料。
お母さんの朝は乳搾りから始まります。

乳搾りされた牛さんは、お散歩に行き、放牧されて自然の草を食みます。
お母さんに頼んで、バターとチーズの作り方を見せてもらいましたよ。
ここはキッチン。シンプルで色がおしゃれ。

このキッチンの端に数日分のミルクを貯めておく容器があります。
これが数日経つと、こんな感じで発酵してくるそうです。(何も足さず、引かず。しかも常温)

これをオミスムという木でできた容器に入れ、冷水を入れて押したり、引いたり、

繰り返すこと約1時間。スピードは早すぎても、遅過ぎてもいけないらしい。
リズムが大事だとか。すると、何と、脂肪分が固まってきて、バターになります。


今度は、その残りの液体にお湯を入れて、静かに置き、そっとかき混ぜます。
すると、分離してきます。分離し、固まったものを流さないように上澄みを他の容器に移して、手ですくって、水気を絞ります。
これが、チーズで、残りがホエイ。全部残さず利用します。
バターは濃厚で甘く。チーズはカッテージチーズのようなあっさりとした酸味のある味。どちらも。相当美味しいです!
ハァ〜。究極の贅沢とはこういう事ですよね〜。
ゆっくりと手間と暇をかけるスローライフ。楽じゃないけど、喜びがある。
しかも、絶対良いエネルギーが満ちていて美味しい。
人間も家畜も田畑も山も、自然で循環するから健康!美しい!
やっぱり幸せだ〜。
つづく。
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中島デコ
1958年東京都生まれ。料理研究家。16歳でマクロビオティックに出会い、25歳から本格的に学び始める。86年東京下北沢でマクロビオティックの料理教室「ワンダーマミー」を主宰。二度の結婚で2男3女の母となり、99年フォトジャーナリストの夫エバレット・ブラウンとともに千葉県いすみ市に移住。田畑つき古民家スペース「ブラウンズフィールド」を立ち上げる。田園を望む「ライステラスカフェ」や「慈慈の邸」のほか、料理教室やデトックスプログラムなどのイベントも開催。『中島デコのマクロビオティック 玄米・根菜・豆料理』、『小さな子のマクロビオティックおやつ』(娘の渡貫子嶺麻との共著。共にパルコ出版)など著書多数。
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