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うみ•そら•みどりを召し上がれ!
スローライフでいのちの大切さを知る。2泊3日で笹の暮らしを体験してもらったよ。
2016.05.14
おーイタドリー!

関東にいた頃はスカンポと呼んでいました。
こどもの頃スカンポをおやつにしてしゃぶっていたエピソードでさえ驚かれていたのに、高知に来たらポピュラーでびっくり。
しかも、しゃぶるんじゃないんです。料理します。そしておいしいんです!
今年はイタドリはじめ、山菜や竹の子を採った! 処理した! 食べた食べた食べた〜!!
イタドリの保存は、お母さんがやったように塩漬けが一般的。
でも、おとなりの大川村に住むお友達に聞いたところ、塩漬けした後、冷凍するそうです。そうすると、一年間、つまり次のイタドリが出てくるまで油炒めや、イタドリごはんとしてパリパリした食感が楽しめるそうですよ。
まとめるとこんな感じ。
①皮をむく。(日光に当てると皮が剥きやすくなりますが、それでも剥けなければ熱湯にさっとつけると簡単に剥けます)
②剥いたイタドリを一口大に切り塩をふり一晩置く(約8時間)
③そのイタドリをザルにあげて水を切り、再度、塩をふり冷凍します(一回に食べる量に分けて冷凍すると良いですね)
④食べるときは水につけ、塩けがなくなれば料理をしてください!
でも、うちはそんなに冷凍庫に余裕がないので、この時期楽しめるだけ採って塩茹でして(塩節約のため)、酸味がなくなるまで流水につけてから自家製醤油に漬けて漬物にしました。お漬物最高!うちではそんな春の常備菜がまだまだ食卓を賑やかしています。
さて、先のゴールデンウィークに「笹のいえ」(以下:笹)で昔暮らしを体験してもらいました。
今回のご家族はなんと千葉県から。両親と8歳の元気な男の子です。
〜1日目〜
夕方前に到着。大人が自己紹介や世間話をしている間に子どもたちは、はや遊び始めました。
面倒見の良いお兄ちゃんが来てくれて、大喜びのうちの子たち。そしてさっそく、夕ご飯用にかまどに薪をくべてもらったり、

五右衛門風呂を沸かしてもらったり。私はすぐ酸欠になっちゃうんであまり火を吹きたくないんですけど、男の子は力一杯火吹き竹で吹いてくれるので、揚げ物など高温調理の際はめちゃくちゃ助かりました。
〜2日目〜
朝食も、もちろんかまどに火をくべるところからスタートです。
食事をすませると、釣り好きの私の従兄弟(去年同じ町内に引っ越してきた)と一緒に釣りに出掛けました。
笹の釣りは、畑でミミズを探すところからはじまります(笑)。うちの子はそういうもんだと思っているので、バケツとシャベルを持ってさっそうと畑へ。
「ミミズはちょっと〜」と言っていた男の子も仕方なさげに参戦。

でも嫌がっていたのははじめだけ。ミミズが見つかれば楽しげに探しておりました。

大人も真剣に探して、20匹くらいゲットしたら、竹で作った釣り竿にしかけをつけてやっと川へ。

前日の雨で増水はしてましたが、いつ見てもきれいな川です。

釣りの成果はこんな感じ。

魚をさばくのも自分たちでやります。

お昼ごはんには間に合わなかったので、魚は夜ごはんに塩焼きにしました。
エサを探し、魚を釣り、さばき、食べる。この流れを自分の手で体験することは、生き物を摂り入れることで生きている私たちにとって、「いのち」の大切さに触れる儀式みたいなものだな、っていつも思います。

午後は山菜採り。と言っても、この時期旬のピークは過ぎていて、ギリギリ採れるのは大きくなっちゃったイタドリと竹の子、あと山ウドくらい。

収穫してきた竹の子は、軽トラの上で下処理しました。

子どもたちは全く興味がないらしく、おままごとに忙しそうでした。


(おいしそうな泥だんごを1個1円で売ってくれました)
のんびり時間を過ごしていると、あっという間に夜ご飯を作る時間。一日のほとんどの時間を、食べることに費やしているような ・・・(笑
今夜は皮から手作りのベジ餃子。

写真がないのが残念ですが揚げ餃子、焼き餃子、水餃子とみんなで頑張りました。

手作り餃子の皮はかなり食べ応えがあって美味しいです。
もちろん今夜も五右衛門風呂。お風呂をわかすのもスイッチ一つでというわけにはいきません。
が、かまどの熾火(おきび)を再利用してお湯を沸かしたり、最小の薪消費量で済むようにみんなが次々入ったりして、自然からのエネルギーを無駄なくいただきます。
寝る前には、翌朝食べるパンを捏ねました。基本米食の我が家にとって、パンはご馳走。長男は怒られるのも聞かず、生の生地をパクついてました(笑)。
自分で食べるとなれば、こねる腕にも力が入る。子どもたちも頑張って、生地を最後までこねあげました。タッパーに入れて、一晩おいて発酵させます。(自家製酵母は発酵に時間がかかるのです)

遊び疲れた子どもと大人、すぐ寝ちゃいました。
〜3日目〜
朝ごはんは昨夜こねたパン生地で遊ぼうパン!
火をおこして熾(おき)にして、竹さおの先にパン生地を巻きつけて、焼いていきます。そして焼きたてをハフハフ、パクリ。これがおいしーい。
大人も子どもも大好き。どのイベントでやっても大好評の遊ぼうパン。焚き火のできる場所のある方、ぜひお試しくださいね。

そのあと、笹へ水を引いている沢に探検に行きました。ここ、マイナスイオンが出まくりでかなりおすすめ。しかも、今の時期ならまだ蚊やアブもいなくて最高です。
「笹のいえ」同様、長い間人の手が入っていなかったこの場所、今後しっかり手入れをして、子どもたちの遊び場にしたい!と思ってます。

お昼は昨日採った竹の子で竹の子ごはんを作りましたよ。
最後は記念写真を撮って「親子で笹の暮らし体験」終了〜。
「スローライフってめっちゃ忙しい」って思ってきたけど(実際、毎日あっという間に寝る時間になっちゃうんだけど)
こんな3日間を振り返ると、充実したスローライフを送ってるんだなあ、って改めて思う。世界平和って、きっとこんな日々の延長にあるんだろうな。
今回は親子参加イベントでしたが、夏休みには、子ども対象の体験宿泊を企画しています。
二回目となる高知県「笹のいえ」での体験に加え、一年ぶりとなる小笠原諸島父島でのキャンプを開催予定です。
*リンク先は、Facebookイベントページです。
笹の暮らしを体験する「笹の夏休み」(https://www.facebook.com/events/941053059343345/)
世界自然遺産登録地・小笠原の大自然で遊ぶ「おがさわら子どもキャンプ」(https://www.facebook.com/events/1006809292731727/)
参加者募集中です。良かったらチェックしてみてくださいね。
キャンプといえば、まだ千葉に引っ越す前はよくデコさんがアウトドアキャンプに連れて行ってくれました。
寒かったり雨だったり虫が多かったり、あまり良い思い出はなく、なんで行くのか毎度なぞでしたが(笑)
その体験、今に生きてます!
お母さんありがとー!
キャンプに女手一つ、子ども3人と犬まで連れて行くのは(まだ4人目と5人目はいなかったと思う)かなり大変だったと思います。(とりあえず今の私には考えられません)
お母さんはどんな思いで連れて行ってくれてたんですかー?

関東にいた頃はスカンポと呼んでいました。
こどもの頃スカンポをおやつにしてしゃぶっていたエピソードでさえ驚かれていたのに、高知に来たらポピュラーでびっくり。
しかも、しゃぶるんじゃないんです。料理します。そしておいしいんです!
今年はイタドリはじめ、山菜や竹の子を採った! 処理した! 食べた食べた食べた〜!!
イタドリの保存は、お母さんがやったように塩漬けが一般的。
でも、おとなりの大川村に住むお友達に聞いたところ、塩漬けした後、冷凍するそうです。そうすると、一年間、つまり次のイタドリが出てくるまで油炒めや、イタドリごはんとしてパリパリした食感が楽しめるそうですよ。
まとめるとこんな感じ。
①皮をむく。(日光に当てると皮が剥きやすくなりますが、それでも剥けなければ熱湯にさっとつけると簡単に剥けます)
②剥いたイタドリを一口大に切り塩をふり一晩置く(約8時間)
③そのイタドリをザルにあげて水を切り、再度、塩をふり冷凍します(一回に食べる量に分けて冷凍すると良いですね)
④食べるときは水につけ、塩けがなくなれば料理をしてください!
でも、うちはそんなに冷凍庫に余裕がないので、この時期楽しめるだけ採って塩茹でして(塩節約のため)、酸味がなくなるまで流水につけてから自家製醤油に漬けて漬物にしました。お漬物最高!うちではそんな春の常備菜がまだまだ食卓を賑やかしています。
さて、先のゴールデンウィークに「笹のいえ」(以下:笹)で昔暮らしを体験してもらいました。
今回のご家族はなんと千葉県から。両親と8歳の元気な男の子です。
〜1日目〜
夕方前に到着。大人が自己紹介や世間話をしている間に子どもたちは、はや遊び始めました。
面倒見の良いお兄ちゃんが来てくれて、大喜びのうちの子たち。そしてさっそく、夕ご飯用にかまどに薪をくべてもらったり、

五右衛門風呂を沸かしてもらったり。私はすぐ酸欠になっちゃうんであまり火を吹きたくないんですけど、男の子は力一杯火吹き竹で吹いてくれるので、揚げ物など高温調理の際はめちゃくちゃ助かりました。
〜2日目〜
朝食も、もちろんかまどに火をくべるところからスタートです。
食事をすませると、釣り好きの私の従兄弟(去年同じ町内に引っ越してきた)と一緒に釣りに出掛けました。
笹の釣りは、畑でミミズを探すところからはじまります(笑)。うちの子はそういうもんだと思っているので、バケツとシャベルを持ってさっそうと畑へ。
「ミミズはちょっと〜」と言っていた男の子も仕方なさげに参戦。

でも嫌がっていたのははじめだけ。ミミズが見つかれば楽しげに探しておりました。

大人も真剣に探して、20匹くらいゲットしたら、竹で作った釣り竿にしかけをつけてやっと川へ。

前日の雨で増水はしてましたが、いつ見てもきれいな川です。

釣りの成果はこんな感じ。

魚をさばくのも自分たちでやります。

お昼ごはんには間に合わなかったので、魚は夜ごはんに塩焼きにしました。
エサを探し、魚を釣り、さばき、食べる。この流れを自分の手で体験することは、生き物を摂り入れることで生きている私たちにとって、「いのち」の大切さに触れる儀式みたいなものだな、っていつも思います。

午後は山菜採り。と言っても、この時期旬のピークは過ぎていて、ギリギリ採れるのは大きくなっちゃったイタドリと竹の子、あと山ウドくらい。

収穫してきた竹の子は、軽トラの上で下処理しました。

子どもたちは全く興味がないらしく、おままごとに忙しそうでした。


(おいしそうな泥だんごを1個1円で売ってくれました)
のんびり時間を過ごしていると、あっという間に夜ご飯を作る時間。一日のほとんどの時間を、食べることに費やしているような ・・・(笑
今夜は皮から手作りのベジ餃子。

写真がないのが残念ですが揚げ餃子、焼き餃子、水餃子とみんなで頑張りました。

手作り餃子の皮はかなり食べ応えがあって美味しいです。
もちろん今夜も五右衛門風呂。お風呂をわかすのもスイッチ一つでというわけにはいきません。
が、かまどの熾火(おきび)を再利用してお湯を沸かしたり、最小の薪消費量で済むようにみんなが次々入ったりして、自然からのエネルギーを無駄なくいただきます。
寝る前には、翌朝食べるパンを捏ねました。基本米食の我が家にとって、パンはご馳走。長男は怒られるのも聞かず、生の生地をパクついてました(笑)。
自分で食べるとなれば、こねる腕にも力が入る。子どもたちも頑張って、生地を最後までこねあげました。タッパーに入れて、一晩おいて発酵させます。(自家製酵母は発酵に時間がかかるのです)

遊び疲れた子どもと大人、すぐ寝ちゃいました。
〜3日目〜
朝ごはんは昨夜こねたパン生地で遊ぼうパン!
火をおこして熾(おき)にして、竹さおの先にパン生地を巻きつけて、焼いていきます。そして焼きたてをハフハフ、パクリ。これがおいしーい。
大人も子どもも大好き。どのイベントでやっても大好評の遊ぼうパン。焚き火のできる場所のある方、ぜひお試しくださいね。

そのあと、笹へ水を引いている沢に探検に行きました。ここ、マイナスイオンが出まくりでかなりおすすめ。しかも、今の時期ならまだ蚊やアブもいなくて最高です。
「笹のいえ」同様、長い間人の手が入っていなかったこの場所、今後しっかり手入れをして、子どもたちの遊び場にしたい!と思ってます。

お昼は昨日採った竹の子で竹の子ごはんを作りましたよ。
最後は記念写真を撮って「親子で笹の暮らし体験」終了〜。
「スローライフってめっちゃ忙しい」って思ってきたけど(実際、毎日あっという間に寝る時間になっちゃうんだけど)
こんな3日間を振り返ると、充実したスローライフを送ってるんだなあ、って改めて思う。世界平和って、きっとこんな日々の延長にあるんだろうな。
今回は親子参加イベントでしたが、夏休みには、子ども対象の体験宿泊を企画しています。
二回目となる高知県「笹のいえ」での体験に加え、一年ぶりとなる小笠原諸島父島でのキャンプを開催予定です。
*リンク先は、Facebookイベントページです。
笹の暮らしを体験する「笹の夏休み」(https://www.facebook.com/events/941053059343345/)
世界自然遺産登録地・小笠原の大自然で遊ぶ「おがさわら子どもキャンプ」(https://www.facebook.com/events/1006809292731727/)
参加者募集中です。良かったらチェックしてみてくださいね。
キャンプといえば、まだ千葉に引っ越す前はよくデコさんがアウトドアキャンプに連れて行ってくれました。
寒かったり雨だったり虫が多かったり、あまり良い思い出はなく、なんで行くのか毎度なぞでしたが(笑)
その体験、今に生きてます!
お母さんありがとー!
キャンプに女手一つ、子ども3人と犬まで連れて行くのは(まだ4人目と5人目はいなかったと思う)かなり大変だったと思います。(とりあえず今の私には考えられません)
お母さんはどんな思いで連れて行ってくれてたんですかー?
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中島子嶺麻
1984年中島デコの長女として生まれる。「おなかの中からマクロビオティック」で育った純マクロっ子。2007年から千葉房総にあるブラウンズフィールドで、日々の調理や イベント、経理などを担当。結婚後、3児をプライベート出産する。2013年高知県に引っ越 し、古民家を修復しながら農的生活をはじめる。2015年むかし暮らしの宿「笹のいえ」として体験型のお宿をスタート。得意料理は、旬の野菜の皮から根っこまでを余さず使うMOTTAINAI料理。著書に「きれいになる「ゆるマクロビ」玄米と野菜のワンプレートごはん」「朝つめるだけ 玄米と野菜の「ゆるマクロビ」弁当」家の光協会、「小さな子のマクロビオティックおやつ」パルコ出版。
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