街を歩けば、至るところに喫茶店やコーヒーショップがある昨今。コーヒー好きな方にとって、香り高いコーヒーを飲む時間は、ホッと一息つける至福の瞬間かもしれません。
けれど、コーヒーに含まれたカフェインを摂りすぎると、肌にも体にも負担がかかってしまいます。そんななか、「ノンカフェインコーヒー」が、ひとつのブレイクタイムのお供として、注目され始めているのです。
飲みすぎ注意!カフェイン入りのコーヒーの特徴
コーヒーを飲むと、すぐお手洗いに行きたくなると感じることはありませんか? 体質によりますが、カフェイン入りのコーヒーを飲むと、お腹を下したり、寒気を感じることがある方も少なくありません。

これは、カフェインにからだを冷やす作用があることが原因。カフェイン入りのコーヒーを飲むと、カフェインがからだを冷やそうとして水分を一気に外に排出しようとします。からだに必要な水分量が減るほか、体温が下がったからだは血行の流れが鈍り、結果としてむくみにつながることもあるのです。
キーポイントは睡眠。ターンオーバーは肌における新陳代謝
ところで、「ターンオーバー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
肌の新陳代謝を表す言葉で、皮膚の細胞が一定期間で変わることを指します。このターンオーバーが正常に繰り返されることで、古い皮膚から新しい皮膚へと変わっていき、ハリとキメのあるすはだが保たれるのです。
ターンオーバーを正常に機能させ、肌の潤いを保つためには、体内の水分量を一定量に保つ必要があります。しかし、カフェイン入りのコーヒーには、そのターンオーバーを妨げてしまう下記の2つの特徴が。
- からだを冷やして水分を体外に出す
- 眠気を飛ばすので飲み過ぎると眠れなくなる
体内の水分量が減ったり、睡眠不足になったりするとターンオーバーがうまくはたらかなくなることがあり、結果的に肌荒れにつながってしまうのです。
むくみ・冷え・睡眠不足の予防のために
コーヒーの原料であるコーヒー豆は、暑い場所で育ちます。一般的に、暑いところで育った食べものは、体温を下げる効果があるものが多いと言われています。コーヒー豆もそのひとつ。カフェインが含まれていると、からだの冷えを引き起こし、それがからだの血行不良やむくみの原因になります。
しかし、ノンカフェインコーヒーは、そうしたカフェインの効果を持っていないため、不調を引き起こす心配がありません。

眠気覚ましや集中力を高めるために、どうしてもカフェイン入りのコーヒーを飲みたい、というときは、まず、飲む時間帯を考えたいところ。個人差はありますが、一般的にカフェイン入りのコーヒーを飲むと強い眠気はなくなるので、睡眠時間に支障がない程度に計算した上で飲みたいですね。
ノンカフェインコーヒーやカフェインレスコーヒーは、カフェイン入りのコーヒーに比べると香りやコク、苦味は弱いですが、からだの調子を考えつつコーヒーの風味を楽しみたいならば、潤いあるすはだを保つためにもノンカフェインコーヒーを選ぶのがベストかもしれません。
同じコーヒーでも、カフェインの有無だけで、からだに及ぼす影響がガラリと変わるもの。ふだんコーヒーが苦手なひとでも、ノンカフェインコーヒーなら少ない苦味で気軽に飲めるかも。出先で、自宅で、ぜひ試してみてくださいね。
★★★
★奥が深い「コーヒー」の世界
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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