暑い季節が過ぎ去り、秋が近づいてきました。日が短く、暗くなるのも早くなってきたけれど、寝るにはまだ早い、秋の夜長。そんな夜に、お腹が空いてしまうとついつい夜食を食べてしまうことも。

けれど、食べてすぐ眠ると、胃が動いたままなので、からだが休まりませんし、なにより「食べてすぐ寝たら牛になる」なんて言われるように、罪悪感もわいてきてしまいそう。
「でも、お腹が空いているのはどうしても我慢できない!」
そんな方へ、良い眠りを妨げないような夜食を食べるベストタイミングと、夜食にピッタリなレシピをご紹介します。
①夜食は就寝2時間前までに
夜食を食べてすぐに寝ると、体内での消化が追いつかないまま寝ることになります。食べたものを消化できずに脂肪が体内に溜まると、脂肪がついて太る原因にもなり、これが牛になると言われる所以です。なにかを食べた後は、一定時間からだを起こしておく必要があるのです。
消化時間を確保するためにも、夜食は就寝2時間前までに済ませるのがベスト。さらに、糖分や脂肪分を多く含むものは消化に時間がかかる上、体内に蓄積されやすいので、夜食の時間に甘いお菓子や揚げ物などを食べることは控えましょう。
昼と夜の生活リズムを刻む体内時計は、食事をした時間や睡眠をとった時間によって調整されています。体内時計を狂わせないためにも、少量の夜食を心がけたいですね。
では、夜食にはどんなものを選ぶべきなのでしょうか。
②夜食のポイントは、水分量が多く消化されやすいもの
脂肪や炭水化物は胃腸内での消化に時間がかかります。胃に負担をかけないためにも、夜食は、水分量が多く、消化のされやすいものを選ぶのがポイントです。

スープや蒸し物であれば、比較的水分の多い夜食になります。お味噌汁やかきたまスープ、温野菜サラダなどがピッタリです。
そして、食べるときに意識したいのは、ゆっくり噛むこと。よく噛むことで唾液も分泌され、満腹感も得られます。
③良い睡眠をとるために、からだを温めよう
水分量が多いといっても、くだものや生野菜は、からだを冷ます効果があります。そのため、冷たいスムージーや生野菜のサラダは夜食にあまり向きません。良い睡眠をとるためには、就寝前にからだを温めることがとても大切。

そのため、野菜スープであれば食材をなるべく火に通したものを使いましょう。また、お酢や少量の塩などの調味料、ネギやタマネギ、ショウガを組み合わせると、からだを温めてくれますよ。
最後に
少し早めの夜ご飯を食べた晩や、帰宅時間が遅くなったときについつい食べたくなる、夜食。
気分や口さみしさに任せて、欲望のままにガッツリしたものを食べるのではなく、翌朝スッキリ目覚めるためにも、前日の夜食は胃腸に負担がかからないものを選びたいですね。
ご自身の空腹感と体調に合ったものを選んで、秋の夜長を楽しみましょう。
★★★
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中村円香
1992年、愛知県名古屋市生まれ。東京都在住。 野菜と果物をこよなく愛し、地域の伝統野菜に目がない。各国の菜食事情に興味があり、いつか世界菜食旅行をすることが夢。
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